【宝山寺】関西有数の金運・商売繁盛のパワースポット!【完全ガイド】

生駒山の中腹に位置する『宝山寺(ほうざんじ)』は、商売の神様を祀る日本三大聖天の一つ『生駒聖天』、もしくは『聖天さん(しょうてんさん・歓喜天)』の愛称で金運・商売の神様として全国的に信仰を集めています。

江戸時代には商売繁盛のご利益があるということで、大阪商人の信仰を集めていました。

地元では『生駒の聖天さん』と呼ばれ、初日の出や初詣、お彼岸の万燈会(まんどうえ※万燈供養の法会のことで,献花と同じように,多数の灯火を仏前に供養して,懺悔や滅罪祈願を行う)で賑わう人気のお寺です。

今回はそんな『宝山寺』の歴史から、見どころまで、分かりやすくご紹介したいと思います。

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宝山寺の歴史

まずは『宝山寺』の歴史から学びましょう!

『宝山寺』の創建は1678年(延宝6年)、『湛海律師(たんかいりっし)』が歓喜天を祀って再興しました。

それ以前は、もともと大和時代に役小角(えんのおづの)が開いた山岳修行の道場であったと伝えられています。

弘法大師空海が修業に訪れていたという伝説も残っており、生駒山自体も人々の信仰を集めていました。

江戸時代の初期になると、湛海律師が、宝山寺、当時は『都史陀山大聖無動寺(としださん だいしょうむどうじ)』に、不動明王と聖天・歓喜天をお祀りする寺院を建立しています。

ここからさらなる宝山寺の発展が始まります。

湛海律師は、厳しい仏堂修業に励みながら、境内に堂宇(どうう※四方に張り出した屋根(軒)をもつ建物)を増やし続けて、十数年後には、ほぼ現在と同じような伽藍(がらん※僧侶が集まり修行する清浄な場所の意味であり、後には寺院または寺院のを意味するようになった)が完成しています。

時の関白、近衛家熈(このえいえひろ)が湛海律師の祈祷を受けて病気が治ったのをきっかけに、商人や庶民からだけではなく、皇室や徳川将軍家からの信仰も集めるようになりました。

また、京都の住友家(現、住友グループ)が宝山寺を信仰し始めたことにより、大阪や京都の商人たちもそれにならって宝山寺へ参拝するようになったということです。

人々の信仰は明治時代になっても変わらず、1918年(大正7年)には寺院参拝のために日本最初のケーブルカーが設置されました。

このケーブルカーは今でも現役です。寺院周辺には門前町が形成され、昭和の中頃まで大変な賑わいを誇っていました。

神様と仏様を両方お祀りする神仏習合の寺院として、現在年間約300万人もの参拝者が訪れています。

湛海律師は、仏像彫刻や仏画の優れた技術を持ち『五大明王像』や『不動五尊像』 など多くの作品を境内に残しており、宝山寺の見どころの一つとなっています。

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宝山寺の見どころ

それでは『宝山寺』の見どころを入り口から順に紹介していきます。

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一の鳥居|国内最大級の大きさ

こちらは『一の鳥居』です。

宝山寺の入り口に建つ石造りのこの鳥居はかつては近鉄生駒駅近くに建てられていましたが、1975年(昭和50年)の駅前再開発に伴って現在の場所に移されました。

鳥居は仏教の守護神でもある天部の神様(※宝山寺の場合は【歓喜天】)を祀っている証です。

ちなみに、この鳥居は石造りの鳥居としては国内でも特に背の高いものとして知られています。

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金剛殿|交通安全ご祈祷所

鳥居をくぐった右手に『金剛殿』があります。

ご本尊は不動明王であり、交通安全祈願場所となっています。

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惣門

奥に進んでいくと、こちらは薬医門と呼ばれる形状である『惣門』です。

七福神・大日如来・延命地蔵

階段を上がって右手には大日如来や七福神、延命地蔵様がおられます。

地蔵堂

左側には『地蔵堂』があります。

宝山寺建立当時に寄贈された『福徳地蔵尊像(ふくとくじぞうそん)』や『融通観音像(ゆうずうかんのんぞう)」を含む6体のお地蔵様がおられます。

『福徳地蔵尊像』と『融通観音像』は宝山寺ができた当初に寄贈されたもので、そのほか4体の仏像は昭和に入ってからここに安置されました。

中門

階段を上がると『中門』です。

水屋|手水舎

中門を入った左手には『水屋』と言われる、手水舎がございます。

こちらで手を清めてから参拝しましょう。

朝日の宝塔|虚空蔵菩薩や大日如来をお祀り

右手にある『朝日宝塔』は華麗な装飾を持つ銅製の塔であり、虚空蔵菩薩や大日如来をお祀りしています。

水掛不動|一億円の永代供養料?!

お隣にはある『水掛不動』の永代供養料に目が行ってしまいます!

天神

お隣には天神様がお祀りされています。

縁のある牛の像がたくさん奉納されています。

宝山寺本堂|重要文化財

そしてこちらが『宝山寺』の『本堂』なります。

本堂は1680年に建立された建物で、宝山寺最古の建造物です。

本尊として、宝山寺の中興開山者である『湛海律師(たんかいりっし)』により作られた不動明王像が祀られています。

聖天堂鳥居

本堂のお隣にある聖天堂拝殿の手前には鳥居があります。

扁額には『歓喜天』と書かれています。

聖天は『歓喜天(かんぎてん)』とも呼ばれ、財福をもたらすヒンドゥー教のガネーシャを起源とする神です。

聖天堂拝殿|仏法を守護するとされる神

こちらが『聖天堂拝殿』で『大聖歓喜天(聖天)』をお祀りしている建物です。

江戸時代、『大聖歓喜天(聖天)』は商売繁盛の神様として大阪商人の信仰を集めました。

そのため、拝殿は飾り灯籠がぐるりと吊るされた壮麗な造りになっています。

『大聖歓喜天(聖天)』は仏法を守護するとされる神で、象頭人身で描かれ、単身象もあるが2体が抱き合った双身象も多く、富貴・夫婦和合・子宝にご利益のある神として信仰されています。

拝殿の屋根は檜皮葺きで8つの棟造といわれ、棟や破風が多くあり、大変珍しい建築物で見ごたえがあります。

一番手前が外拝殿、真ん中が中拝殿、一番奥が『大聖歓喜天(聖天)』を祀った聖天堂です。

賽銭箱|金運向上のパワースポット

拝殿手前の線香場には歓喜天が持っている巾着を模した木造の賽銭箱があります。

ここが人気の金運向上のパワースポットです!

お賽銭を入れて賽銭箱にお財布をこすりつけると金運がアップすると言われています。

文殊堂|知恵を司る仏様

更に進んでいくと階段上がった左手に『文殊堂』がございます。

1978年(昭和53年)の開基300年の折に建てられた、境内でも比較的新しいお社です。

中には知恵を司る仏様『文殊菩薩』が祀られています。

文殊の知恵を頂き、学力向上や困ったときのお知恵拝借を願う信者が多く、入学試験シーズンになると合格祈願のご利益を願って多くの受験生が参拝します。

常楽殿|商売の神様

さらに進んでいくと『常楽殿』でございます。

『如意輪観世音菩薩坐像(にょいりんかんのんぼさつざぞう)』、『吉祥天像』、『毘沙門天像』が安置されているお堂です。

いずれも商売の神様で、歓喜天と同様に、こちらにも商売繁盛を祈願する人が多くいます。

観音堂|十一面観音

『常楽殿』の先にあるのは『観音堂』です。

1845年(弘化2年)に再建され本尊は十一面観音をお祀りしています。

1684年(貞享1年)2月には藁葺(わらぶき)の小さな堂が立てられ、1844年(弘化1年)に瓦葺(かわらぶき)の建物に再建。

そして、1845年(弘化2年)4月、大阪と堺の信者から観音百体の寄進があり落慶(らっけい※寺社などの新築、また修理の完成を祝うこと)されました。

遥拝所

『観音堂』の先には『遥拝所』がございます。

こちらは、裏手の岸壁である『般若窟』の『弥勒菩薩』の遥拝所となっており、『虚空蔵菩薩』、『大日如来』、『三宝宝神』、『弁財天』、『稲荷大明神』、『役行者』も祀られています。

般若窟|禁足地

こちらが遙拝所の裏にある『般若窟』です。

『役小角(えんのおづぬ※役行者)修行の霊窟』とされる『般若窟』ですが、のちに弘法大師もここで修行したとされています。

また、宝山寺を中興した湛海律師は、般若窟の巌頭に雲上閣を建設し、自ら彫刻した虚空蔵菩薩像を1682年(天和2年)に弥勒菩薩安置したと伝えられています。

宝山寺発祥の聖地で現在は禁足地です。

弥勒菩薩様|宝山寺の最も有名なスポット

『般若窟』から岸壁を見上げると、切り立った崖の中央におられる『弥勒菩薩』を拝むことが出来ます。

境内を見守っておられるようであり、宝山寺の最も有名なスポットの一つです。

そして、弥勒菩薩より少し離れた右隣の窟には左のお社に『三宝宝神』、右のお社に『弁財天』が祀られているそうです。

烏枢沙摩明王|トイレの神様

『遥拝所』の先には便所の不浄を清めてくださるという『烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)』の像が安置されています。

“怨霊や悪魔の出入り口”という思想がある便所を、烏枢沙摩明王が炎を用いて清浄な場所にしてくれるといわれています。

これが転じて、不浄を清める場所、すなわちトイレの神様として信仰を集めるようになりました。

烏枢沙摩明王は婦人病などの平癒のご利益がある仏様で、産後の肥立ちをよくしてくれる仏様として信仰を集めています。

延命水|健康長寿・商売繫盛の効果

お隣にある『延命水』は生駒山から引かれた湧き水で、飲むと健康長寿の効果があるといわれています。

お蕎麦屋さんがこの水を使って料理を作ったところ大変繁盛したといういい伝えも残っており、健康だけでなく商売繁盛のご利益を望む方にもおすすめです。

宝山寺多宝塔|恋愛成就のご利益

更に進んでいくと『多宝塔』がございます。

元々、常楽殿が建っていたところに1957年(昭和32年)に建立されました。

ご本尊は恋愛成就のご利益がある『愛染明王様』が祀られています。

中興開山の湛海律師はこの場所にこそ『多宝塔』を建てるべきと考えたが、その時期は将来にゆだねていました。

そのころよりおよそ300年という長い年月を経て、故実に基づき建てられたのが今の『多宝塔』です。

五社明神|宝山寺の地神様

さらに進んでいくと『五社明神』がございます。

こちらには、宝山寺中興開山の湛海律師をお助けになった、宝山寺の地神様がお祀りされています。

南無宝山辨財天|大聖歓喜天のお弟子さん

聖天堂の『大聖歓喜天(聖天)』の眷属(けんぞく※仏,菩薩につき従う者)、お弟子さんである『辨財天』がお祀りされています。

大師堂

奥の院へと続く参道の途中にある弘法大師空海をお祀りする『太子堂』がございます。

宝山寺の前身である山岳修行の道場で空海も修行をしたという伝説が残っているころから、1967年(昭和42年)に聖天信仰を続けてきた篤志家(とくしか※社会奉仕・慈善事業などを熱心に実行・支援する人)の寄付によって建立されました。

堂内には、有識縁者の位牌も安置されています。

水子地蔵尊の記

『太子堂』のお隣にある『子安地蔵』は、子どもの健やかな成長を祈り、幼くして亡くなってしまった子どもの菩提を弔うものです。

奥の院本堂|不動明王をお祀り

奥の院本堂は1705年(宝永2年)に護摩道場として建立されました。

1853年(嘉永6年)に火事によって焼失してしまいますが、1856年(安政3年)に再建されて現在に至ります。

本堂内部には元々湛海作の不動明王像、八大童子など16尊が安置されていたが、1853年(嘉永6年)に焼失し、現存するのは1856年(安政3年)に元の像を模して造られたものです。

開山堂|湛海律師をお祀り

奥の院本堂の近くにある『開山堂』は、開山者である湛海律師をお祀りするお堂で、1769年に建立されました。

開山堂の後ろには開山廟があり、湛海律師が葬られています。

内部に祀られている湛海律師の像は律師晩年の頃のお姿だそうです。

ここにに安置されています、中興開山・湛海律師像は、律師晩年の頃のお姿だそうです。

開山廟

『開山堂』の先にあるこちら『開山廟』は、二世湛清和尚によって建てられたものです。

白龍弁財天

こちらは『奥の院本堂』の右手にある『白龍弁財天』です。

大黒天

更に進んでいくと『大黒堂』がございます。

大黒堂は、七福神の1人である大黒天を祀るお堂です。

動画で参拝しよう!

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御朱印|103枚目の御朱印をいただきました!

こちらが『宝山寺』の御朱印になります。

真ん中に『歓喜天』と書かれ、右上に生駒山の文字、真ん中に天蓋に梵字(歓喜天)の印、左下に宝山寺の文字、大和國生駒山宝山寺の印が押されています。

初穂料300円。

アクセス|日本初のケーブルカーに乗ろう!

近鉄生駒ケーブル『宝山寺駅』下車:徒歩14分(600m)

無料で停めれる大き目の駐車場が2ヵ所有ります。

宝山寺:〒630-0266 奈良県生駒市門前町1−1

まとめ|関西屈指の金運アップのパワースポット!

『宝山寺』は如何でしたでしょうか?

境内から見える般若窟も迫力があり、聖天堂は商売繁盛のご利益、特に線香場の巾着の木像賽銭箱は金運アップのパワースポットとなっています。

また、奥之院へ続く苔むした参道とお地蔵様も風情があって素敵な光景でした。

見どころいっぱいの宝山寺に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。

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