兵庫県西宮市にある『西宮神社』は『金運』や『商売繁盛』、『開運招福』の神様として、名が知られております。
一般的には『西宮えびす』あるいは『西宮のえべっさん』と呼ばれ親しまれており、日本全国に約3500社ある『えびす神社』の総本社であり、兵庫県を代表する『金運UP』のパワースポットとして有名です。
今回は『西宮神社』のご祭神やご利益、境内の見所を分かりやすくご紹介します!
西宮神社は福の神様のパワースポット!商売繁盛のご利益以外もチェックしましょう!
西宮神社の歴史を簡単にご紹介
まずは『西宮神社』の歴史を簡単にご紹介します!
西宮神社の創建年代は定かではありませんが、平安時代後期には、すでに文献に見ることができます。
西宮神社は『福の神様』として崇敬されている『えびす様』をお祀りする、ここは全国に3000以上あるえびす神社の総本社です。
もともとここには、『西宮神社』から北に2.5キロほど離れた所にある『廣田神社』の境外摂社であるところの『浜の南宮』がありました。
『廣田神社』の南の浜に鎮座するから西の宮ではなく、南の宮で『浜の南宮』だったわけです。
では、何故そこが『えびす様』を祀る神社となったのか。
西宮の『えびす様』は、神戸和田岬の沖より出現されました。
ここから5キロほど東へ行ったところに鳴尾という漁師町の漁師がある日、漁をしていると木の人形が網にかかりました。
しかし、魚ではなかったので漁師は海に投げ捨てる。すると、またその人形が網にかかる。これが何度も何度も。
漁師はその人形が神像のように見え、自宅に持ち帰り祀ることにしました。
ある晩、その漁師の夢枕に神様が現れ『我は蛭子の神なり。我をここから西に行ったところにある良き神地に祀り直してくれぬか』とご神託を受け、西の方に宮地がある、つまり西宮に移し、この地へお祀りになられたと伝えられています。
このようなことから、『蛭子の神』は漁師たちの信仰を集めたことは言うまでもなく、その存在感を増していきます。
その後、この地は漁業の町から宿場町へと変化し、門前に市が立ち、西宮の町の発展と共に『商売繁盛の神様』という神格を得ることとなります。
そしてここは、『灘の宮水』と称される酒造りに適した魔法の水が湧き出るところでもあり、灘五郷の酒蔵の繁栄とともに、すなわち、『白鹿』・『菊正宗』・『白鶴』・『剣菱』・『白鷹』・『大関』・『沢の鶴』などなど、今でも酒を造り続けている大手酒蔵の寄進でもって、末社の『戎社』は隆盛を極めます。
こうなると、収入源は必然的に『戎社』の方がメインとなっていきます。
このようにして、『廣田神社』の摂社であるところの『浜の南宮』は、一般的には『西宮戎社』という認識となっていったらしい。
とはいえ、『廣田神社』の摂社であったが、明治維新後、戎社は『廣田神社』からの独立を果たし『西宮神社』と改称しました。
ちなみに、元の『浜の南宮』は『南宮社』の社名で、廣田神社の境外摂社として今も境内に祀られています。
西宮神社のご祭神と期待出来るご利益
まず、『西宮神社』の本殿は、連なった3つの社殿で構成されています。
ご祭神
第一殿
えびす大神(えびすおおかみ)別名:蛭児大神(ひるこおおかみ)
第二殿
天照大神(あまてらすおおみかみ)、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)
第三殿
須佐之男大神(すさのおのおおかみ)
ご利益
開運福徳(特に開運招福)
金運(特に商売繁盛、財運・蓄財)
旅行・交通(特に交通安全、航海安全、海上安全)
産業(特に漁業守護・豊漁守護、商業隆盛、市場の神)
境内の見所をご紹介
西宮神社の境内は広く、11の『境内末社』と1つの『境外末社』があります。
それでは1つずつ見ていきましょう!
拝殿|雄大な拝殿で実にカッコいい!
こちらが拝殿になります!雄大な拝殿で実にカッコいいです。
拝殿からは、西宮神社独特の三連春日造(西宮造とも言われています)の本殿が見えます。
拝殿の奥にある本殿は、寛文3年(1663年)に4代目将軍徳川家綱が寄進したものですが、昭和20年の空襲で焼失…。
現在の本殿は、ほぼ元通りに復興されたものです。
えびす大神が鎮まる第一本殿は一番右の神殿、天照大神、大国主大神が鎮まる第二本殿が真ん中、須佐之男大神が鎮まる第三本殿は一番左の神殿です。
庭津火神社|家族を守る守護神
では、拝殿から反時計回りにご紹介していきます!
こちらは本殿の左側にある『庭津火神社(にわつびじんじゃ)』です。
こちらにお祀りされているのは『奥津彦神(おくつひこのかみ)』、『奥津比女神(おくつひめのかみ)』の2柱で『かまどの神様』とされます。
百太夫神社|子どもを守る神
こちらは『百太夫神社(ひゃくだゆうじんじゃ)』です。
この地には、かつて『えびすさまの人形』を手繰って、世間に『えびす信仰』を広めた芸能集団がいました。
人形浄瑠璃(じょうるり)や大阪文楽を生み出すきっかけを作ったのも、この芸能集団です。
その芸能集団が『えびす様』と共にに崇めた神様の『百太夫神(ひゃくだゆうのかみ)』がお祀りされています。
六甲山神社|縁結びのご利益
こちらは『六甲山神社』です。
ご祭神は『菊理姫命(くくりひめのみこと)』です。
こちらは六甲山上にある『六甲山神社(むこやまじんじゃ)』の奥に設置された石祠である『石の宝殿(いしのほうでん)』の遥拝所でもあります。
『菊理姫(くくりひめ)』は縁結びのご利益等で知られています。
大國主西神社|縁結びの神、薬の神
こちらには縁結びの神『大己貴命(おおなむちのみこと)』と薬の神『少彦名命(すくなひこなのみこと)』が祀られている大国主西神社があります。
神明神社|農業、漁業、衣食住の諸産業、開運招福、厄除け
こちらは『神明神社』です。
ご祭神は『豊受比女命(とようけびめのみこと)』です。
ご利益は農業、漁業、衣食住の諸産業、開運招福、厄除けです。
松尾神社|酒の神、海上安全の神、道開きの神
こちら『松尾神社』は『大山咋神(おおやまくいのかみ)』、『住吉三前大神(すみよしさんじんのおおかみ)』、『猿田彦命(さるたひこのみこと)』が祀られています。
それぞれ『酒の神』、『海上安全の神』、『道開きの神』です。
市杵島神社(いちきしまじんじゃ)
こちらは神池の島にある『市杵島神社』です。
『市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)』が祀られており、芸能と財福の神様として有名です。
宇賀魂神社(うかのみたまじんじゃ)
こちらも神池の島にある『宇賀魂神社』です。
全ての生き物の成育を司る『宇賀御魂命(うかのみたまのみこと)』が祀られています。
農業を始め産業の繁栄を司る神で稲荷社に多く祀られています。
伊勢神宮遙拝所
神池の島に伊勢神宮遥拝所があります。
西宮神社では毎年10月17日の神宮祭のときに伊勢神宮の遥拝をしています。
南宮神社|西宮神社で別格扱い!
『西宮神社』の境内において、別格に祀られているのが、この『南宮神社』です。
ご祭神は、『豊玉姫神(とよたまひめのかみ)』・『市杵嶋姫神(いちきしまひめのかみ)』・『大山咋神(おおやまくいのかみ)』・『葉山姫神(はやまひめのかみ)』です。
もう、ご利益は安産、結縁、育児、子孫繁栄、交通安全、富貴栄達金運・財運向上、商売繫盛、学業成就、諸芸上達、厄除けなど満載です。
ここ『南宮神社』は神功皇后(じんぐうこうごう)によって創建され、平安時代には『名神大社(みょうじんたいしゃ)』に列し、近代においても『官幣大社(かんぺいたいしゃ)』に列した、国家鎮護の西の大社『廣田神社』の摂社なのです。
『廣田神社』の神宝である『剣珠』は、南宮に奉納されていたというのも、別宮扱いであったことの証と言えるでしょう。
兒社(ちごのやしろ)
こちらは『廣田神社』の摂社である『南宮神社』の末社で、南宮の若宮として祀られたといいます。
ご祭神は兒社神です。
沖恵美酒神社(おきのえびすじんじゃ)|お薦め参拝スポット!
こちらは『沖恵美酒神社』です。
ご祭神は『沖恵美酒大神(おきのえびすのおおかみ)』で明治5年にこの地に移しました。
通称『あらえびすさん』と親しまれていますことから、えびす様の荒御魂を祀っているとも言われています。
『本殿に続いて参拝しなければご利益が半分になってしまうという。』というエピソードがあります。
『えびす様』の荒御魂のご神格から勝負運アップのご利益があるという軍配の絵馬が人気です。
梅宮神社|ここも侮れないスポット!
境内の参拝は以上となりますが、西宮神社には境内の外にも末社があります。
それが赤門の横にあるこの『梅宮神社』です。
『酒解神(さけときのかみ)※別名:大山祇神(おおやまづみのかみ)』を祀っていて、以前は御神木だけだったのを社殿を建て祀るようになったと言われています。
ご利益は商売繁昌、試験合格、家庭平安、安産、厄除けなどが期待できます。
御朱印|28枚目の御朱印を頂きました!
こちらが『西宮神社』の御朱印になります。
28枚目の御朱印を頂きました!
アクセス|電車でも車でも来やすい!
電車の場合
阪神電車・本線『西宮駅』南口より南西へ徒歩5分
JR神戸線『さくら夙川駅』より南東へ徒歩10分
JR神戸線『西宮駅』より南西へ徒歩15分
阪急電車・神戸線『夙川駅』より南東へ徒歩15分
車の場合
神戸方面:阪神高速3号神戸線『西宮出口』を降りてすぐ
大阪方面:阪神高速3号神戸線『武庫川出口』を降りて、国道43号線を西。『戎前交差点』を右折してすぐ
西宮神社:〒662-0974 兵庫県西宮市社家町1−17
まとめ|兵庫一の金運アップパワースポット!
如何でしたでしょうか?
西宮神社はとても厳かな雰囲気で神聖な空気をビンビンに感じれる神社でした!
皆さんも参拝してみるとそのパワーを感じることが出来ると思いますよ!
是非参拝してみて下さい。
国道43号線沿いに『西宮成田山』と書かれたの大きな看板を目にしたことがある方はきっと多いはず。 今回は『西宮神社』のすぐお隣にあり、千葉県にある『成田山新勝寺』の本尊『不動明王』の分身を祀る『西宮成田山』を参拝して来ました。 今[…]