お寺に行くとよく見かける「阿弥陀如来(あみだにょらい)」「薬師如来(やくしにょらい)」「大日如来(だいにちにょらい)」という仏様たち。でも、それぞれの違いや意味をきちんと理解している人は意外と少ないのではないでしょうか?
この記事では、仏様の基本を知りたい初心者の方にもわかりやすく、3つの如来の特徴や役割、ご利益、見分け方などを丁寧に解説していきます。お寺巡りがもっと楽しくなる知識を、ぜひこの機会に身につけてください。
そもそも「如来(にょらい)」って何?
仏教において「如来」とは、すべての煩悩を捨てて悟りの境地に達した存在のことを指します。いわば、仏の中でも最も完成された存在であり、仏像や信仰の対象として非常に重要なポジションにいます。
日本にはさまざまな如来がいますが、特に信仰が深く広く知られているのが「阿弥陀如来」「薬師如来」「大日如来」の三柱です。
阿弥陀如来|極楽浄土へ導く救いの仏
特徴
阿弥陀如来は西方極楽浄土の主で、亡くなった人々を極楽へと導いてくれる仏様です。「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と唱えることで、誰でも救いを受けられるとされる、慈悲に満ちた存在です。
ご利益
- 極楽往生
- 精神的な安らぎ
- 先祖供養
見た目の特徴
- 穏やかで優しい表情
- 両手で「来迎印」または「定印」を結ぶ
- 金色の体や後光を背負っていることが多い
よく祀られているお寺
- 浄土宗・浄土真宗の本尊
- 京都:知恩院、本願寺など
薬師如来|病気を癒す東方の仏
特徴
薬師如来は東方浄瑠璃世界の主で、人々の病気やけがを治し、健康を守ってくれる仏様です。「医王如来(いおうにょらい)」とも呼ばれ、特に医療関係者や健康を願う人々に厚く信仰されています。
ご利益
- 病気平癒
- 健康長寿
- 家族の無病息災
見た目の特徴
- 左手に薬壺(やっこ)を持っている
- 静かで落ち着いた表情
- 座像や立像どちらもあり
よく祀られているお寺
- 奈良:薬師寺
- 京都:東寺
- 大阪:四天王寺など
大日如来|宇宙の真理を象徴する中心仏
特徴
大日如来は密教(真言宗・天台宗)の中心仏であり、「宇宙そのもの」「すべての仏の本体」とされる非常にスケールの大きな存在です。
ご利益
- 開運招福
- 成功運、学業成就
- 心の安定、悟りへの導き
見た目の特徴
- 冠や装飾が多く、華やかな姿
- 両手を組んで「智拳印(ちけんいん)」を結ぶ
- 堂々とした威厳ある表情
よく祀られているお寺
- 和歌山:高野山金剛峯寺
- 京都:東寺(教王護国寺)
如来の見分け方まとめ
仏様 | 主な特徴 | 見分けるポイント |
---|---|---|
阿弥陀如来 | 極楽浄土・慈悲の仏 | 来迎印、穏やかな表情 |
薬師如来 | 健康・癒しの仏 | 薬壺、医療との関連 |
大日如来 | 宇宙の本質の仏 | 智拳印、豪華な装飾 |
参拝の基本マナーと心構え
仏様に手を合わせるときの基本マナーをご紹介します。
- 静かに合掌する(拍手は打たない)
- 心の中で仏様の名前を唱える
- 写真撮影はOKかどうか確認
- ロウソクや線香があれば1本ずつお供え
宗派によって細かな作法が異なることもありますが、何よりも大切なのは「敬う心」です。
おすすめ参拝スポット
関西で3如来に会える代表的な場所をご紹介します。
阿弥陀如来:
- 【京都】知恩院(浄土宗総本山)
- 【京都】本願寺(浄土真宗本願寺派)
薬師如来:
- 【奈良】薬師寺(世界遺産)
- 【京都】東寺(国宝「薬師如来坐像」)
大日如来:
- 【和歌山】高野山金剛峯寺(真言宗総本山)
- 【京都】東寺(密教の中心)
まとめ:如来を知るとお寺めぐりがもっと楽しくなる!
阿弥陀如来、薬師如来、大日如来。それぞれが持つ意味や役割、ご利益を知ることで、お寺巡りや仏像鑑賞がより深く、感動的なものになります。
初心者の方でも、仏様の見た目や名前、ご利益の違いを意識するだけで、まったく違った世界が広がります。これからのお寺めぐりの参考に、ぜひ今回の知識を活かしてください。
次回は「観音菩薩の33の姿」や「地蔵菩薩の六道救済」などもご紹介予定です。どうぞお楽しみに!