ここ『自凝島(おのころ島)神社』は、同じ淡路島にある『伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)』とともに、『国生み神話』と深い関わりがある神社で、縁結びや安産のご利益があるとして、特に女性に人気がある神社です。
恋愛運アップをしたい方には、非常にお薦めのパワースポットですよ。
今回は『自凝島神社』について境内の見所、ご利益、御朱印、アクセスなどを分かりやすくご紹介します。
自凝島神社について簡単にご紹介
今回まずは『自凝島神社』の歴史について分かりやすくご紹介します。
『古事記』・『日本書紀』で、日本の島々を作ったとされる二柱の神様『伊弉諾命(いざなぎのみこと)』、『伊弉冉命(いざなみのみこと)』の男女二神が祀られています。
天上にある『天の浮橋』の上にお立ちになり、『天の沼矛(あめのぬぼこ)』で海原をかき回します。その時、矛の先から滴る潮が、自ずと凝り固まって島となりました。
この島が『自凝島(おのころじま)』です。
『自ら凝り固まった島』ということで『自凝島』となり、日本神話では『国生みの地』と言われる場所となったそうです。
二柱の神様はこの『自凝島』に立ち、淡路島を造り、四国、隠岐島、九州と次々に創っていったそうです。
二柱の神様が日本を造る時、一番初めに地上に創ったのが、この『自凝島神社』がある場所という事です。
自凝島神社のご祭神と期待出来るご利益
ご祭神
伊弉諾命(いざなぎのみこと)
伊弉冉命(いざなみのみこと)
菊理媛命(くくりひめのみこと)
菊理媛命とは伊弉諾命と伊弉冉命が喧嘩をした時、仲を取り持った事から『縁結び・和合の神様』と言われています。
この三神がお祀りされているため、強力な縁結びのパワースポットとして人気があります。
ご利益
夫婦和合、縁結び、恋愛成就、安産祈願、学業成就
境内の見所
それでは境内の見所を入り口から順番にご紹介していきます。
日本三大鳥居の大鳥居
まず、真っ先に目に飛び込んでくるのが、こちらの『大鳥居』です。
高さ21.7mあり、京都の平安神宮と広島の厳島神社の鳥居と並ぶ『日本三大鳥居』の一つに数えられています。
1982年3月に建立され、1997年と2012年に『大鳥居』の塗り替え工事を終えており、次回は2023年の塗り替え工事が予定されています。
三鈷(さんこ)の松
『大鳥居』をくぐってすぐに大きな松の木があります。
通常の松葉は2つに分かれていますが、『自凝島神社』の松葉は3つに分かれています。
『金剛杵(こんごうしょ)※密教で、煩悩(ぼんのう)を破り菩提(ぼだい)心を表す金属製の法具』の両端にある三つ股に分かれた『三鈷』に似ている事から、『三鈷の松』と呼ばれており、縁起物とされています。
手水舎
大きな鳥居をくぐると右手に『手水舎』があります。しっかりとお清めをしてから参拝しましょう。
階段を上がると、正面に『本殿』があります。
本殿|伊勢神宮の建物と同じ造り
こちらが『本殿』になります。
『自凝島神社』の『拝殿』と奥にある『本殿』は、伊勢神宮の建物と同じ造り『神明造』で建てられています。
棟木(みなぎ)と直角方向に横に並べた鰹木(棟木の上の飾り木)が8本となっています。伊勢神宮の内宮の鰹木は10本、外宮は9本となっております。
御神木|精霊が宿る御神木
『本殿』左にある、小さなお社には『御神木』があります。
この中に『御神木』として2本の夫婦松として『肥松(こえ松)』が並べられています。
年代物の枯れ木が横たわった状態でお祀りされており、左の大きな枯れ木が『男松(おん松)』、右の細い枯れ木が『女松(めん松)』といい、明治時代以前に枯れてしまったようです。
現在でも大切にお祀りされており、枯れても精霊が宿っているとされています。
八百萬神社|日本中の神々にお祈りできる
『本殿』をぐるっと回った後ろにあるのは『八百萬(やおよろず)神社』です。
『伊弉諾尊』・『伊弉冉尊』の御子神様がお祀りされています。
学業成就、交通安全、商売繁盛、海上安全にご利益があるとされています。
日本には『八百萬(やおよろず)』の神々がいらっしゃる、といいますが、『八百萬』というのは、実際に八百万もの神様をお産みになったわけではなくて、『数多くの神様』、『全ての神様』という意味です。
ここでお祈りすれば日本中の神々にお祈りできる、ということになります。
鶺鴒石|強力縁結びのパワースポット
こちらは『自凝島神社』で人気のスポットとなっている、強力な縁を結ぶ『縁結びのパワースポット』と言われている『鶺鴒(せきれい)石』です。
『鶺鴒(せきれい)』というのは鳥の一種で、とても夫婦仲の良い鳥です。
『伊弉諾命』・『伊弉冉命』は、この石の上で『鶺鴒(せきれい)』の夫婦が契りを交わすのを見て、日本で初めて夫婦となり、子供を産んだと言い伝えがあるからだそうです。
この石は、『鶺鴒(せきれい)』のようにいつまでも仲良く生涯を共にするお相手を見つける、良縁を結ぶための石というわけです。
お祈りの方法をご紹介します。現在パートナーがいるかどうか、パートナーと一緒にここに来ているのかどうかで違ってきます。
【新しい出会いを授かりたい方】
『白い縄』のみを握り、続いて『赤い縄』のみを握り、その後、思いを込め祈ります。
【今の絆をより深めたい場合】
・お二人で来られた方
男性は『赤い縄』、女性は『白い縄』を握り、二人手を繋ぎ、思いを込めて祈ります。
・お一人で来られた方(相手がいる方)
『赤い縄』のみを握り、続いて『白い縄』のみを握り、その後、思いを込めて祈ります。
境内の外の見所スポット
『自凝島神社』には階段を下った、山の周辺にも見所があります。
産宮神社|安産の神様
こちらは西側にあります『産宮神社』です。『安産のお砂所』と呼ばれており、安産のご利益があります。
『自凝島神社』の砂は、『天の沼矛(あまのぬぼこ)』から海の滴が落ちた塩で出来ているので、塩砂となります。
最初に生まれた島という由来から、『自凝島神社』の塩砂は『安産の神様』として妊婦さんにとって安産のご利益があるとされています。
葦原国分祀
神社裏に『葦原国分社』があります。
『葦原国(葦原中国:あしはらなかつくに)』とは、海辺に葦(ヨシ)が生い茂り、その中にある肥沃(ひよく)な土地のことで、神話に基づく日本国の別の呼び名です。
その『葦原国』の遺跡が『自凝島神社』から西に約800mの場所にあり、こちらはその分祀になります。
天の浮橋分祀
神社東側に『天の浮橋分社』があります。
『天の浮橋』とは、神々が住まわれた天界である『高天原(たかあまはら)』と下界である『地上』を結んでいた橋です。『伊弉諾尊』と『伊弉冉尊』が日本の国造りの為に、『天の沼矛』で海原をかき回した場所です。
その『天の浮橋』が『自凝島神社』から西に約400メートルの場所にあり、こちらはその分社という事になります。
御朱印|18枚目の御朱印を頂きました!
こちらが御朱印になります。
アクセス|伊弉諾神宮から車で30分ほど
神戸淡路鳴門自動車道『西淡三原IC』から車で15分ほど。
無料駐車場があります。
自凝島(おのころ)島神社:〒656-0423 兵庫県南あわじ市榎列下幡多415番地
まとめ|ここが日本発祥の地です!
『自凝島神社』は伊弉諾命(いざなぎのみこと)・伊弉冉命(いざなみのみこと)の『日本で初めての夫婦となった神様』、また『その二人を仲直りをさせた神様』の菊理媛命(くくりひめのみこと)がお祀りされています。
その事から、強力な縁結びの神様がそろっている神社なのです。是非、一度参拝してみては如何でしょうか。
近くにあるお薦め神社をご紹介しております!
是非参拝してみて下さい!
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