奈良県桜井市にある『三輪山』をご神体とする、日本最古の神社の一つとされる『大神(おおみわ)神社』は、あの有名なスピリチュアルカウンセラーの江原啓之(えはらひろゆき)さんもパワースポットとして紹介しているほど、強力なご利益が得られるパワースポットです。
人間の生活全般の守護神として信仰され、縁結びにもご利益がある事で人気です。
今回は『大神神社』に参拝に行って来ました!
大神神社の歴史から学びましょう!
まずは『大神神社』の歴史から学びましょう!
『大神神社』は『古事記』や『日本書紀』に記される、日本最古の神社です。
大和国(今の奈良県)の一之宮(地域の中で最も社格の高いとされる神社)であり、二十二社(平安時代に朝廷から特別に選ばれた22社の神社)の内の一社でもあります。
出雲の『大国主神(おおくにぬしのかみ)』の前に現れた『大物主大神(おおものぬしのおおかみ)』が、三輪山に祀ることを望まれ、鎮(しず)まられたそうです。
御祭神がお山に鎮まっていることから、本殿を設けず、古代より人々は三輪山に直接、祈りを捧げてきました。
神社の『社殿』というものができる前から信仰されてきた『大神神社』では、その原初(げんしょ)の神祀りの様(さま)を今に伝えています。
大神神社の御祭神とご利益は?
それでは『大神神社』の御祭神とご利益について。
御祭神
御祭神は『大物主大神(おおものぬしのおおかみ)』です。
三輪山の頂上にある『磐座』に『大物主大神』が鎮座したことが始まりとされおり、三輪山そのものを神様として祀っている神社です。
三輪山は国を開いた『大物主大神(おおものぬしのおおかみ)』が御魂を留めた霊山であり、縄文の昔から『神の宿る山』として崇められてきた地です。
ご神体の三輪山は、古くから一木一草にいたるまで斧で伐採することを許されていません。
松や杉、ヒノキなどの大樹が生い茂る参道は、清々しく厳かです。
ご神体の三輪山への参拝口は『大神神社』の摂社である『狭井(さい)神社』の境内にあります。
ご利益
『大物主大神』は『国造りの神』であり、農、工、商業全ての産業開発、方除、医薬、造酒など、『人間生活全般の守護神』です。
主なご利益としては『良縁成就』、『金運アップ』、『五穀豊穣』、『病気治癒』、『産業振興』、『健康運』、『仕事運』、『商売繁盛』と驚くほどたくさんのご利益があります。
境内の見どころ
それでは境内に入っていきたいと思います。
写真は『二の鳥居』です。
玉砂利の敷きつめられた参道を進んで行きます。
祓戸神社|浄化のスペシャリスト
参道を進むと最初に鎮座するのが『祓戸(はらえど)神社』です。
その名の通り、悪いものを祓ってくれるというご利益のある神社です。
御祭神は『瀬織津姫神(せおりつひめのかみ)』、『 速秋津姫神(はやあきつひめのかみ)』、『 気吹戸主神(いぶきどぬしのかみ)』、『速佐須良姫神(はやさすらひめのかみ)』の四柱がお祀りされています。
こちらの四柱は合わせて『祓戸神』と呼ばれています。
『瀬織津姫神』が悪いものを川に流し、『速秋津姫神』がそれを飲み込みます。
更に、飲み込まれた悪いものは『気吹戸主神』によって冥界飛ばされて、そこにいる『速佐須良姫神』が持ち去ってくれます。
浄化のスペシャリストですね!
モヤモヤ、イライラした気持ちも一緒に浄化してもらえるので、まずは『祓戸神社』で心身を祓い清めてから拝殿に参りましょう。
夫婦岩|夫婦円満、縁結び、恋愛成就に子宝
『祓戸神社』の少し先には『夫婦岩』があります。
柵の内側には、神様が宿り、鎮まる大きな二つの『磐座(いわくら)』が仲良く寄り添うように鎮座しています。
御祭神は『大物主大神(おおものぬしのおおかみ)』と『活玉依姫(いくたまよりひめ)』であり、二人は18人の男子を生みました。
夫婦円満、縁結び、恋愛成就と子宝に恵まれる神様です。
手水舎|蛇口に注目
先に進むと『手水舎』がございます。
蛇口の部分には神の使いである『白蛇様』がおられます。
更に進むといよいよ『拝殿』がございます。
拝殿|三輪山に向かって参拝
こちらが国の重要文化財に指定されている『大神神社』の『拝殿』になります。
『大神神社』の特徴は何といっても、ご神体が『大神神社』の後ろにある三輪山なので、神社には本殿がないということ。
『大神神社』の拝殿の奥にある三ツ鳥居を通して、三輪山に向かって参拝をします。
鎌倉時代に創建され、寛文4年(1664)に徳川家綱が再建、平成11年に修復を終えた豪華な建物です。
巳の神杉|願い事も丸飲みしてくれる
こちらは拝殿の向かいにある『巳の神杉(みのかみすぎ)』と呼ばれる御神木(樹齢はおよそ500年)で、白蛇をお祀りしています。
『白い巳(み)さん(親しみを込めて蛇をそう呼ぶ)』が棲んでいるとされ、『巳の神杉』と呼ばれるようになりました。
ここに棲むとされる白蛇は、三輪の『大物主大神』の化身ということだそうで、実際に『巳の神杉』には、巳さんの好物であるとされる『卵』や『お酒』が多くの参拝者によってお供えされています。
白蛇が生たまごを丸飲みするように願い事も丸飲みしてくれると云われていることから、願いを込めて生たまごをお供えする参拝者が増えています。
神宝神社|金運のパワースポット
こちらは『拝殿』から少し離れた右手にある『神宝(かんだから)神社』です。
御祭神は『家都御子神(けつみこのかみ)』、『熊野夫須美神(くまのふすみのかみ)』『御子速玉神(みこはやたまのかみ)』がお祀りされています。
熊野権現で知られる『熊野三神』と呼ばれる神様で、古くから『財宝の神』として崇敬されています。
金運アップのパワースポットですね!
天皇社|日本の国の姿をととのえられた天皇
こちらは『神宝神社』の近くにある『天皇社』です。
こちらの御祭神は『御真木入日子印恵命(みまきいりひこいにえのみこと)』です。
『御真木入日子印恵命』は『第十代崇神(すじん)天皇』であり、日本の国の姿をととのえられた天皇で、三輪の神様を丁重におまつりされた人物です。
活日神社|杜氏の祖神
こちらは『拝殿』の北側の少し離れた所にある『活日(いくひ)神社』です。
御祭神の『高橋活日命(たかはしのいくひのみこと)』は『崇神天皇』に『大物主大神』にお供えするお酒を造った神様で『杜氏の祖神』として酒造関係者から崇敬されています。
祈祷殿
こちらは『拝殿』の北側にある、平成9年(1997)に建てられた『祈祷殿』です。
左右に『儀式殿』・『参集殿』が並んでいます。
久すり道|薬木、薬草が植えられています
『祈祷殿』の左の脇にあるのは『久すり道』であり、『薬の神様』である『狭井(さい)神社』への入り口になります。
何故『久すり道』と呼ばれるか?
薬業関係者の方が奉納された薬木、薬草が両側に植えられたことによります。
磐座神社|薬の神様
『久すり道』を先に進むと、まず右手に『磐座神社(いわくらじんじゃ)』という神社が鎮座しています。
社殿はなく、神の鎮まる岩(磐座)をご神座として『少彦名神(すくなひこなのかみ)』をお祀りしています。
『少彦名神』は、『大物主大神』と力をあわせて国土をを開拓し、病気を癒して巡られた神様です。
『少彦名神』は『神農さん』とも呼ばれる『薬の神様』です。
市杵島姫神社|弁天さん
更に先の左手には大きな池があり、朱色が目立つ美しい『市杵島姫(いちきしまひめ)神社』が鎮座しています。
御祭神は『市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)』であり、『海の神』・『水の神』であり、七福神の中の芸能を司る『弁財天』としても有名ですね。
『金運・財運開運』、『技芸上達』、『縁結び・恋愛成就』、『学業成就』のご利益が期待できます。
狭井神社|病気平癒の神様
そして、こちらが『大神神社』の人気の摂社である『狭井(さい)神社』です。
『大神神社』の拝殿から5分ほど歩いた場所にあります。
三輪の神様である『荒魂(あらみたま)』をお祀りしています。
こちらは、御祭神の力強いご神威から『病気平癒』や『健康長寿』の神様として有名です。
神の霊魂の、大きく分けて2つの異なった側面のことを指します。
『荒魂』とは物事に対して活動的な『神霊』のことで、神様はいくつもの『神霊』を持っているといわれています。
その中でも『荒魂』は即行動派なので、願いがすぐに叶うというご利益でも知られています。
参拝の前に拝殿の横にある『自祓い串(じばらいぐし)』で自らを清めます。
お祓いのやり方もイラスト付きでちゃんとわかるようになっていますのでご安心ください。
お参りの前に、設置されている自祓い串(じばらいぐし)で自らを清めます。
作法がわからない方も『用い方』について解説されているので安心です。
ご神体である三輪山は太古の昔から神様の鎮まり、禁足の山として入山が厳しく制限されてきましたが、近代になり、熱心な信者の方々の要望もあり、特別に入山を許可することとなり現在に至っています。
三輪山への登拝は『お参り』であり、観光や一般の登山・ハイキングとは異なることに十分留意し、真面目な心での入山が許されています。
三輪山を登拝するには、こちらで入山受付をする必要があります。
受付時間:9時~14時
下山報告:16時まで
登拝料:300円
入山できない日 1月1日~3日/2月17日/4月9日/4月18日(午前のみ)/10月24日/11月23日
※気象状況、その他の事情により登拝を禁止する場合があります。
※登拝においての主な禁止事項:水分補給以外の飲食、カメラなどでの撮影、火気の使用など
三輪山には入山のルールやマナーがありますが、山中で見たことなどは下山後も他人に話さないのがルールです。訪れた人にしか分からない神秘が存在することも、三輪山の魅力になっています。
薬井戸|万病に効く神水
こちらも人気スポットとなっている、拝殿の左手奥にある『薬井戸』です。
『万病に効く』という『薬水』が三輪山から湧き出ている井戸です。
この『薬水』を『ご神水』として、多くの健康祈願の参拝者が殺到しております。
専用の紙コップが用意され、自由に借りることができます。
ガラス戸の中は殺菌されており、衛生面も安心です。
大美和の杜展望台|恋人の聖地
こちらは『狭井神社』から『久延彦(くえひこ)神社』へ向かう途中にある『大美和の杜(おおみわのもり)』です。
1985年に開園した公園の中に展望台が設けられており、別名『恋人の聖地』と呼ばれています。
大鳥居や大和三山が見渡せる絶景スポットであり、この日は枝垂れの桜が咲いていました!
久延彦神社|智恵の神様
こちらが『大美和の杜(おおみわのもり)』から奥に進んだ所にある『久延彦(くえひこ)神社』です。
御祭神が『久延毘古命(くえびこのみこと)』です。
『古事記』に世の中のことをことごとく知っている『智恵の神様』として記されており、『受験合格』、『学業向上』のご利益が期待できます。
御朱印|41枚目の御朱印を頂きました!
こちらが『大神神社』の御朱印になります。
アクセス|駅近・駐車場有りなんで行きやすい!
電車の場合
JR桜井線(万葉まほろば線)『三輪駅』下車:徒歩約5分
JR桜井線・近鉄大阪線『桜井駅』北口2番乗り場:シャトルバス約20分。
車の場合
大鳥居北駐車場 約100台
大鳥居南駐車場 約50台
一の鳥居駐車場 約150台
ニの鳥居駐車場 約20台
近隣に駐車場が4か所設けられており、約320台収容可能です。
利用時間は、すべて8:30~16:00になります。
大神神社:〒633-0001 奈良県桜井市大字三輪1422
まとめ|奈良の最強パワースポット
『大神神社』は如何でしたでしょうか?
日本最古の神社の一つである『大神神社』は奈良の最強パワースポットと言われています!
是非、皆さんも参拝に訪れて、ご自身で空気を味わってみて下さい。