スポンサーリンク
エピソード4
一泊二日の中国ツアーが当たり、初めて中国へ旅行に行った時の話です。
友人と共に昼間は北京の街中や万里の長城などを巡り、夜はなんと5つ星ホテルに宿泊出来るという事でうきうきしながら宿泊先へ向かいました。
建てられたばかりというその5つ星ホテルは外観もかなり立派で、中へ入るとフロントはお城のような作りになっていました。
高い天井にはシャンデリアがいくつも飾られていて、とても豪華です。
しかし、豪華なわりには何か薄暗い感じがするな…と思っていると、部屋へ案内されました。
部屋はダブルベッドが2つあり、大きな窓がついていました。
カーテンを開けて窓を見てみると、先程居たフロントを見下ろす事が出来ます。
全ての部屋の窓が景色を見る為ではなく、フロントに面するように作られていました。
お風呂に入り、ベッドへ入るとすぐに眠ってしまいました。
すると、夢を見ました。
煙の中や濃いもやの中にいるみたいに、先が何も見えない所にいるのです。そして、息が苦しい事に気づきました。
段々と耐えられない程に息苦しくなってきて悶ていると、それは夢の中だけではなく、実際にも苦しい事に気が付きました。
首の上に重たい鞄を乗せられている様な重みで息が出来ないのです。
その時、体を揺さぶられて目が覚めました。
目の前には心配そうに私を見ている友人がいて、私がとてもうなされていた為に必死に体を揺さぶって起こしてくれたのです。
なぜだか、目覚めてからしばらくは首が痛かったです。
完成したばかりのホテルでも、5つ星のホテルでも、油断ならない…と思いました。
スポンサーリンク
りゅうあのプロフィール
心霊・怪談・オカルト好きなアイドルとして様々なメディアで活動する心霊アイドル。