【あだしの念仏寺】嵐山からすぐ!竹林の綺麗な寺は実は怖い心霊スポット?

京都市右京区、嵐山から北に車で約10分ほど行くと化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)というお寺があります。

その昔、この辺りは葬送の地であり、風葬という風習がありました。

風葬とは亡くなった方の遺体が自然に朽ちるに任せて放置されることで、この地は東山の鳥辺野(とりべの)、洛北の蓮台野(れんだいの)と並んで、平安時代から風葬の地として扱われており、そうした理由で所々に石仏が建立されています。

「化野」と書いて「あだしの」と読み、「あだしの」には「はかない・むなしい」という意味を持ちます。

「化」の字は「生」が化して「死」となり、この世に再び生まれ化る事や、極楽浄土に往来する願いなどを意図しているそうです。

ここの見どころは約8000体の石仏や石塔が並ぶ「西院の河原」と、ポスターなどにも使用されるほどの美しい「竹林」の景色です。

西院の河原で毎年8月におこなわれる「千灯供養(せんとうくよう)」には多くの方がおとずれており、秋には紅葉の美しいスポットとしても有名な寺院となっています。

今回はこちらのお寺の様々な見どころを余すとこなくご紹介します!

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まずは歴史を簡単にご紹介!

山号は華西山東漸院念仏寺(かさいざんとうぜんいんねんぶつじ)と呼ばれるこのお寺が建立されたのは、約1200年前です。

伝承によれば弘仁2年(811年)、弘法大師である空海がこの地に野ざらしになっていた遺骸を埋葬して供養のために千体の石仏を埋め五智山如来寺(ごちさんにょらいじ)を建てたのが始まりとされています。この時の宗派は真言宗でした。

その後、鎌倉時代に法然上人(ほうねんしょうにん)の常念仏道場となり、浄土宗に改宗され念仏寺と呼ばれるようになりました。

「誰とても とまるべきかは あだし野の
草の葉ごとに すがる白露」

これは平安末期から鎌倉初期の歌僧である西行(さいぎょう)の歌ですが、おおよその意味は

「人は誰もこの世に留まってられるものだろうか。いや、違うと思う。誰でも人は生を終えるさだめなことなのかなあ。
あだし野の草の葉の一葉ずつに、すがるようにくっついてるはかない露のような存在なことだ。」

「化野の露」は、人生の無常の象徴として和歌などで広く使われています。

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境内は見どころいっぱい!

境内に入ると、コケが生えた地面に無数の仏像が見られますが、どれも色々なところが欠けた状態で、長い年月により風化しています。

こちらの境内には見どころがたくさんあります。

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本堂|ご本尊

本尊 阿弥陀如来(あみだにょらい)

阿弥陀如来は極楽浄土専門の如来様です。

南無阿弥陀仏という念仏を唱えると、死後に極楽浄土に連れていってくださるといわれています。

本堂は正徳2年(1712年)に、黒田如水(くろだじょすい)の外孫の寂道上人(じゃくどうしょうにん)が再建したといわれています。

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西院の河原|約8000体の石仏や石塔が並ぶ

境内には、この地に散在していた無縁仏を集めて作られた「西院の河原」があります。

ここにいる無縁仏の数は実に8000体を超えるとされています。

中央に阿弥陀仏像と十三重塔が建てられており、阿弥陀仏の説法を聴く人々の姿になぞらえて並べられているそうです。

名前の由来は、あの世に渡る三途の川にあるという「賽(さい)の河原」で、そこは供養のために石を積んで塔を作る場所と言われており、それを模して作られたのが「西院の河原」です。

明治30年代に、宗教奉仕団体「福田海(ふくでんかい)」の開祖である中山通幽(なかやまつうゆう)が、埋没していた無縁仏を掘り出して集めたそうです。

一般客の写真撮影は禁止されていますが、外側からの撮影なら可能ですよ!

毎年8月のお盆明けには、供養のための「千灯供養」が催されます。

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寺務所|御朱印はここで!

西院の河原の手前に寺務所があり、御朱印がいただけます。

あだしの念仏寺の御朱印はご本尊の墨書ではなく、無縁仏の浄土を祈る御朱印となっています。

千灯供養の時には限定御朱印もあるそうです。

延命地蔵堂

寺務所の前に延命地蔵尊がおられますよ。
求めに応じて様々な姿に変え悪いことや病気から守ってくださるという「延命地蔵尊」。

水子地蔵堂

こちらは写真撮影は禁止となっておりますのでご注意ください!

水子を供養する「水子地蔵尊」。
毎月24日、14:00より約30分、本堂にてあだしの念仏寺の水子供養が行われます。

天満宮

ここには天満宮もありました。学問の神様である菅原道真を祭神とする神社です。

ご利益は学業成就ですね。

竹林|昔のまま残された美しい景色

霊園墓地へ上がる参道はとても美しい竹林になっていますよ。

六面六体地蔵尊

竹林を抜けると六面六体地蔵があります。

地獄・餓鬼・畜生・修羅・人道・天道の6つの世界におられるお地蔵様を現わしたものです。

ここでは、ひしゃくで水をすくってお地蔵様にかけると罪障が洗い流されるそうです。

その際には、時計回りの順で

「オン・カカカ・ビサンマエイ・ソワカ」

と唱えながら、天道から人道へとお水をかけて行くと願いを叶えてくれるそうです。

仏舎利塔(ぶっしゃりとう)

お釈迦様の遺骨を納める場所とされる仏舎利(ぶっしゃり)。内部は納骨堂になっています。

このレンガ積みの仏舎利は、念仏寺のご住職がインドのサンチー僧院の大僧正と親交を深め、サンチー僧院と同じ形の舎利塔が建立されました。

仏舎利の前には鳥居(トラナ)があり、こちら非常に珍しく横の笠木下の貫は2本あり、京都では唯一のものだそうです。

あだしの念仏寺は心霊スポット?|心霊体験談

実は、あだしの念仏寺は京都でも有名な心霊スポットといわれています。

ここが葬送の地で、無縁仏の寺であることと、よく見ると西院の河原の石仏には首が無いものも多いのも怖がられる理由かと思われています。

霊感のある人は皆、ここへ来ると「熱が出る」だったり「腹が痛くなる」というふうに何かしら具合が悪くなるそうで、それはあちらこちらから仏様が話かけてくるからだそうです。

ネットにあった心霊体験談をひとつだけご紹介します。

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京都の嵐山、あだしの念仏寺で霊に憑かれました。

もともと霊感が強かったのですが、あだしの念仏寺に初めて足を踏み入れた時、左足首が痛みを伴ったと思ったら、次の瞬間に悲しみの感情が湧き起こってきました。

いっしょに行っていた人たちに、すぐに帰ろうと促されましたが、自分の感覚ではない何かに動かされた感覚があり、足が敷地内にあった水子の霊を癒す場所まで自然に向かっていました。

自分の意識ではない感覚があったので、何かに憑依されたと気づきました。水子供養の場所の前で苦しいと泣いてしまいました。

敷地内から出てもしばらくしんどかったですが、そのうち普段の自分に戻りました。憑依されたような感覚は初めてで、ビックリしましたが、悲しみを抱えた霊があの場にいたことを実感しました。

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皆さんも、ここを訪れた際に、身体の不調を感じたら無理しないでくださいね。

拝観料や時間、年間行事など|千灯供養が人気

開門 9:00〜16:30(受付終了)

1・2・12月15:30に受付終了となります。

閉門 受付終了から最大30分後となります。

拝観日 無休
*臨時宗教式典の日は時間の変更、又は休観となる場合があります。
*京都市に暴風警報が発令された時、積雪・凍結の日は安全のため休観となります。

入山拝観料

大人 500円
中学、高校生 400円
小学生以下
(保護者同伴に限る) 無料
団体料金 30名様以上で大人400円、中学、高校生300円になります。
(現金一括のお支払いをお願いします)
※小学生以下の修学・行事等の団体はお断り致します。

電話番号 075-861-2221

年間行事

6月 浄焚式(じょうぼんしき)と水子総供養 不用となったお守り・お札・塔婆などを拝んで燃やします。
8月下旬 千灯供養 開催時間:17:30~20:30(行事の開始は18:00~) 入場料:1000円
11月23日 お火焚き祭 境内のお社の1年間の感謝祭です。
12月31日 除夜の鐘

毎月24日 水子供養 14:00より約30分。本堂にて行います。(8月分の回向は千灯供養で行います)
※供養の申込みは拝観時間内にて随時受付しております。

千灯供養は大変人気のため、入場の際には拝観整理券が配布され、混雑時には入場制限がかかることもあるそうです。
18:00になると、僧侶の皆さんがお経を唱えながら西院の河原を行進します。
参拝客にはろうそくが配られ、西院の河原の無縁仏にろうそくを灯していきます。なんとも幻想的な空間になるそうですよ。

そして千灯供養の時期に合わせて、参道である「愛宕古道」でも無数の灯篭によるライトアップイベントが開催されます。

『愛宕古道街道灯し(あたごふるみちかいどうともし)』といい20年ほど前から、千灯供養とともに行われている行事です。

期間中、愛宕古道は大小さまざまなデザインの灯篭が並び、古き良き街並みをやさしい灯りがつつみ込みそれもまた非常に美しいそうです。

交通アクセス|バスの本数には要注意!

〒616-8436  京都府京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17

JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅〜京福電鉄「嵐山」駅下車 徒歩約30分
JR「京都」駅発 京都バス72系統乗車 〜「鳥居本」バス停下車 徒歩約5分
京阪「三条」駅発 京都バス62系統乗車 〜「鳥居本」バス停下車 徒歩約5分

バスはどちらも本数が少ないので時間をよく調べておくことをオススメします。

車の場合は、あだしの念仏寺近辺には有料駐車場が多くあります。
あだしの念仏寺から徒歩約4分のこちらが広くてオススメです。

料金は2時間で500円です。

嵐山の渡月橋からだと約2km、体力に自信があるなら徒歩約30分、嵐山の綺麗な景色を散策しながら行くのもアリですよ!

まとめ|あだしの念仏寺はどんなところ?

いかがでしたか?

「心霊写真が撮れる」などといわれる京都有数の心霊スポットである、あだしの念仏寺。

しかしうわさほど恐ろしい場所ではなくキチンと供養されていますので、嵐山にお越しの際にはぜひここにも足をお運びください。

約8000体にもなる石仏、石塔の圧巻の光景、竹林の美しさ、京都唯一の鳥居など見どころ満載の寺院ですよ!

 

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