【淡嶋神社】髪が伸びる人形と「USJ呪いの人形事件」人形供養の費用は?

和歌山県和歌山市の北西部「加太(かだ)」。

大阪との県境にあるこの漁業と観光の町では、夏は加太海水浴場、年間通しても釣りスポットのメッカとして賑わい、関西国際空港からも1時間足らずで来ることができる関西屈指の人気スポットです。

加太湾を望むこの地に、1年を通して国内外問わず多くの人が訪れる神社があります。

人形供養で有名な神社で、ひな祭り発祥の地としても知られる日本全国に約1000社ある淡嶋神社・粟島神社・淡路神社の総本社であり、和歌山県内でも屈指の歴史を誇る「淡嶋神社」です。

境内にはなんと全体で約2万体の人形が並んでおり、初めて訪れる方は少しびっくりされるかも知れません。

ここにはどんな歴史があり、どんな神様がいて、どんなご利益があるのか詳しくご紹介します。

さらに「いわくつき人形」にまつわる怖い話や、この神社から約600体の日本人形を貸し出しておこなわれたUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)ハロウィンイベントのアトラクションである迷路型お化け屋敷「祟(TATARI)~生き人形の呪い~」で起きた事件なども合わせてご紹介します!

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淡嶋神社|約1700年の歴史

はっきりとした年数は分かっていませんが、神話において日本を創造したとされる「少彦名命(すくなひこなのみこと)」「大己貴命(おほなむじのみこと)」の祠(ほこら)が、加太の沖合いの友ヶ島(ともがしま)のうちの淡島にまつられたのが始まりとされています。

その昔、神功皇后(じんぐうこうごう)が三韓征伐から帰る途中で、瀬戸の海上で激しい嵐にあって船が沈みそうになりました。

その際、船の中で神に祈ると、こう神のお告げがありました。

「船の苫(とま)を海に投げ、その流れのままに船を進めよ」

その通りに船を進めると、やがて友ヶ島に辿り着きました。

そこには少彦名命と大己貴命がまつられていたため、神功皇后は神に感謝して三韓から持ち帰った宝物を供えたとされています。

その後、神功皇后の孫にあたられる第16代 仁徳天皇(にんとくてんのう)の代になり、仁徳天皇が友ヶ島に狩りにやって来たときに神功皇后の逸話を聞きました。

島ではなにかと不便であろうと考えた仁徳天皇は社を加太にうつし、新しく社殿を建て、少彦名命とと大己貴命、その2神を崇敬した神功皇后も共にまつったとされました。

これが「加太の淡嶋神社の起源」であるとされています。

この日が、仁徳天皇5年3月3日で、今から約1700年前のことでした。

江戸時代には、淡島願人(あわしまがんにん)と呼ばれる人々が、淡島明神の人形をまつった仏具などを背負い、淡島明神の神徳を説いてまわったため、淡島信仰が全国に広がったとされています。

豊臣秀吉の紀州征伐で一度焼失してしまいましたが、浅野幸長が再建し、紀州徳川家初代・徳川頼宣が修復しました。

江戸時代末期には第10代・徳川治宝が造営するなどし、1979年(昭和54年)に現在の新社殿となりました。

本殿|左右には無数の人形が

淡嶋神社には全体で約2万体の人形が並んでいます。

本殿には右側には市松人形

左側には日本人形が並んでいます。

場所ごとに人形の種類が分けられているそうです。

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ご祭神|三神

少彦名命(すくなひこなのみこと)
医薬の神であり、大己貴命と共に国造りを成したとされる。
少彦名命は淡島信仰における淡島神とされる。

大己貴命(おおなむち)
少彦名命と共に諸国を巡って国造りを成したとされる神。
オオクニヌシの名で知られる出雲大社の主祭神。

息長足姫命(オキナガタラシヒメ)
神功皇后。
「日本神話」では、仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)の没後に皇子を身ごもった身体で三韓征伐を成したとされる。

ご利益|特に女性に人気!

ご利益は病気回復・縁結び・安産・子授け・婦人病をはじめ女性のあらゆる下の病

に霊験あらたかな神社であるとされています。

さらに淡嶋神社の境内奧の末社には、婦人病の祈願のための“男根形の彫像”“自身の髪の毛”のほか、“自身の履いていた下着(ブラジャー・パンティー)”などが奉納されています。

中には浮気防止祈願の”男根形”なんかもあるそうです。

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淡嶋神社の境内社

紀文の帆柱(きぶんのほばしら)

本殿に向かって右側、授与所の横に穴が空いた柱があります。

紀文の帆柱(きぶんのほばしら)といわれ、なんと願いごとをしながらくぐると願いが叶うとされています。

ただし、かなり狭くなっているので体格の良い方には少し窮屈かもしれません。身体が抜けなくならないように注意しましょう。

紀文稲荷社(きぶんいなりしゃ)|稲荷神をまつる

当社付近で生まれて巨万の富をきづいた紀国屋文左衛門が、江戸に移り住む前に奉納したとされる稲荷社です。

遷使殿 (せんしでん)|ご祭神の少彦命名の使い神であるカエルをまつっている

本殿でお願いした事を、少彦名命の神の使いであるカエルがご祭神にしっかり伝えてくれるそうです。

雛倉(ひなくら)

以前は徳川家より奉納されたひな人形が入っていましたが、現在は古いひな人形のみを納めています。

ご神木|芳樟(ほうしょう)の木

芳樟とはクスノキ科の高木です。

針塚(はりづか)|針供養はここに針を納める

毎年2月8日に行われる「針供養」の後、この針塚に針を納めます。

浄火(じょうか)

お祓いを受けた人形を燃やす所です。

塩壷(しおつぼ)|体の痛いところに、、

こちらは通称「お歯黒石(おはぐろいし)」と呼ばれています。

この水を歯につけると歯痛が消えたところから、身体の痛い部分にこの水をつけると治るとされています。

ご神水

淡嶋神社のご神水です。

水鉢に水が貯められており「沸騰させてからお飲みください」と書かれています。

大国主社|大己貴命(おおなむち)をまつる

塩壺の上に鎮座するおおなむちは、別名「おおくにぬしのみこと」。出雲大社の主祭神です。

末社|祭神と八百万(やおよろず)の神をまつる

安産・子請授・婦人病など女性の願いが叶うところとされ、男根形があったり、下着を奉納するというなんとも珍しい社です。

もともとは絵馬と自分の髪の毛など体の一部を奉納していたのですが、時代と共に風習が変化して、一度身につけた下着を奉納するようになったといわれています。

その他にも見どころたくさん!

他にもいたる所に色々な人形がありますよ!

人形だけでなく、般若の面や天狗の面、異国の面なども奉納されてあります。

実に多種多様な人形に埋め尽くされた境内。

信楽焼のたぬきがこんなにたくさんありました。

こちらは北海道のお土産でお馴染みの木彫りの熊ですね。

少彦名命の神の使いであるカエルはいたるところで見られます。

ひな祭り発祥の地|雛流し・針供養

3月3日の「ひな祭り」は淡嶋神社が発祥の地とされています。

これはご祭神である少彦名命と神功皇后の男女一対のご神像があり、これが男雛(おびな)、女雛(めびな)の始まりといわれているからです。

ひな祭りの語源も「スクナヒコナ祭」がのちに簡略化されて、ヒナまつりと言われるようになったとされています。

そして、ひな祭りでは毎年「雛流し(ひなながし)」が神事としておこなわれており、多くの方がこれを一目見ようと訪れます。

人形に願い事を書き、たくさんの人形とともに白木の舟に乗せます。
人形が乗った舟は、先導する舟に引かれ沖へと向かいます。海には紙吹雪がまかれ、神の国へと続く道ができるとされています。

昔、紀州徳川家でも姫君が生まれて初節句には、一対の人形を奉納する習慣がありました。

また10代藩主治宝(はるとみ)が造った雛蔵には姫や腰元が遊んだ道具が代々納められ、今は宝物殿に移されています。

その他、淡嶋神社は針供養の神社としても知られ、毎年2月には全国から集まった針を供養しています。

宝物殿|地下には「髪の毛が伸びる人形」などいわくつきの人形が多数

淡嶋神社の一角にある宝物殿、ここでは江戸時代に紀州徳川家から奉納されたひな人形をはじめとする様々なひな人形、淡島女神像や天神人形、明治・大正頃のおままごと道具など 、たくさんの貴重な歴史的価値の高いものが展示されています。

宝物殿:拝観料 大人300円 小人200円

宝物殿の地下に安置されている「いわくつき人形」たち

そしてここ宝物殿には地下室があり、なんとそこには心霊現象をおこすとされる「いわくつきの人形」が安置されていて、基本的には神社関係者以外は立ち入り禁止になっているそうです。

そこにはたくさんのいわくつき人形が置いてあり、有名なのはTV番組などでもたびたび紹介される「髪の毛が伸びる人形」です。

それがこちら

数々の心霊番組に取り上げられてきたこの人形、そのため心霊スポットとしてマスコミに取り上げられることもありますが、、

公式サイトのQ&Aによれば

「髪の毛が伸びる人形は本当にあります。人形は人に遊んでもらうために生まれてきているため、注目を集めるために奇怪な事を起こすことがあります。しかし、悪い事を起こす人形はまずありません」

と説明されています。

そしてこの「いわくつき人形」もなんと見学することが出来るそうです。

いくつか条件がありまして、「事前の予約が必要」、「見学人数が5名以上いる場合から」、「仏滅の日以外」とのことです。

仏滅の日は宮司さんがいらっしゃらないそうで、仏滅の日はお断りとのことです。

宝物殿の地下:拝観料 大人700円 小人500円 

見学された方の情報によると

「ひんやりして気持ちのいい地下倉庫を電気もつけずに懐中電灯だけで回った」

「雛人形や西洋人形、さまざまな人形が安置されていて、最後にいわく付き人形ゾーンがある」

「宮司さんが次から次へと奉納された人形にまつわる怪談を語ってくれる」

怪我する場所を事前に知らせてくれる人形や、持ち主の身代わりになって包丁で刺された人形など、、

さまざまな「いわくつき人形」にまつわる実際にあったお話を聞けるのは貴重な体験ですので、淡嶋神社をおとずれる際にはぜひこちらも合わせて事前予約してみてはいかがでしょうか?

USJで起きた「呪いの人形事件」とは?

淡嶋神社は人形供養の神社として有名で、約2万体の人形が境内に並んでいるため、その奇妙な光景を一部のマスコミが「心霊スポット」として取り上げることがあります。

それに対して神社の方は

「遊んでもらえる、見られることが供養につながる」

という考えに基づいており、むしろ(どういう方面であれ)人形に関心を持ってもらえることに意義を持つという考えのようで、この姿勢には「日本人形協会」が反発を繰り返していました。

これが後に日本全国を巻き込む「呪いの人形事件」へと発展する事態となってしまいます。

2016年9月

USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)が開催する「ハロウィーン・ホラー・ナイト」が開催されました。

夕方以降がメインとなり、辺りが暗くなるとそこら中からゾンビが出現し、パーク中から悲鳴が聞こえてくるという、こちらのイベント。

2011年から本格的に始まったこのハロウィーン・ホラー・ナイトですが、始まるやいなや大好評と共に今やUSJの年間を通してのメインイベントとなり、年々パワーアップしていきました。

そして2016年のテーマが”ジャパニーズホラー”ということで目玉企画として生まれた「祟 TATARI ~生き人形の呪い~」という恐怖アトラクション。

これにはなんと実際にここ淡嶋神社に納められた数百体の人形を貸し出すことになりました。

世間では、まさに本物のいわくつき人形を使った、本物のホラーアトラクションだということで全国で話題となり、イベントは大成功に終わるかと思われた、その矢先でした。

この貸し出された人形が、実は「供養を依頼した本人に無断で貸し出した」という事実が、ニュース番組で放送されたのをきっかけに、一転して世間の批判を浴びることになってしまいます。

ある50代の女性は淡嶋神社にて、祈祷料込みで5,000円を支払って奉納したんですが、TVのニュースでこのイベントを知り、そこに映っている人形を一目見て、自分が淡嶋神社に納めたものと同じと気づくことができたと言います。

「子どものためにと納めた人形が人を恐がらせるおもちゃにされているのは悲しい。」

「供養人形には個々にかなり重い事情があって奉納されるものなので、きちんと扱ってほしい」

などという声が次々と上がりました。

そして2016年10月18日には、人形メーカーなど全国約400社が加盟する日本人形協会が、USJに対して抗議文を送付したと発表しました。

抗議文の内容は「日本人形を呪いや祟りといった恐怖の対象として扱っており、メーカーや小売業者への営業妨害になる」というものでしたが、、

当時の淡嶋神社の前田光穂宮司は
「人形は人に見てもらい、遊んでもらうために生まれてきており、多くの方々に遊んでもらうことは、人形たちにとっても良い供養になる」

とコメントし、イベントを仕掛けたUSJ側も
「体験後には、エンタテインメントとして笑ってもらえれば」

というコメントを出しますが、これにはまたUSJにも淡嶋神社にも批判が殺到し、日本人形協会からは猛抗議を受け、ネット上でも「さすがに本物の人形はダメでしょ」「元の持ち主の許可を得ていないのはよくない」「やり過ぎ」などといわれ炎上する事態となりました。

一連の騒動の原因としてはUSJ側の初期の対応がまずかったという見方があります。

抗議を報じたメディアの第一報では、USJ側の対応が次のように報じられました。
《「抗議文の指摘は法的な根拠に基づいたものではなく、アトラクションは予定通り続ける。ただ、貴重な意見として参考にしたい」とコメントしている》(時事通信10月18日)

このUSJ側のコメントに、ネットでは「法的にセーフでも社会常識としてアウトだろ」「奉納したのだから所有権は放棄しているのでは」「貸し出しているだけだから問題ない」などと大激論されることになり、ますます炎上することになってしまいました。

その後、USJ側は違法性がないことを理由にアトラクションの継続を発表し、騒動の中でこの年のハロウィーン・ホラー・ナイトは終了することになってしまいました。

これが「呪いの人形事件」です。

実際の話かは分かりませんが、神社できちんと供養された人形を使用していたんですが、、

このエリアの設営時には、「人形の向きが変わっていた」や「脚を触られたりした」という声があったということです。

授与所|人形供養と、その費用など

人形の受付時間:9時〜16時

受付できない日:仏滅の日すべて、「12/20~1/3」、「2/20~3/3」

人形のみのお預りとなります(マネキンなど商業用人形、ガラスケース、箱、道具、付属品などはお預りできません)。
郵送、宅配ではお預りできません。

供養料(焼却委託料)供養料はお気持ちの金額という事ですが、焼却委託料としては40ℓの袋いっぱいで1500円が必要です。

人形を預かってもらう手順

①授与所前に専用ケースがあるので、人形を入れる。

②「人形形代」を渡されるのでお名前・住所・願い事を記入する。

③供養料と焼却委託料を納める。

④拝殿にて参拝する。

専用ケースには、この日持ってこられた人形がありました。

参拝時間などの各種情報

参拝時間:9時〜17時
授与所時間:9時〜17時

お祓い:予約制で11時、13時となります(安産、子授け、身体、厄除け、良縁、商売、学業、初宮、交通安全等)

有料駐車場あり:参拝者の方は30分割引処理します(駐車券を授与所にご提示下さい)。

宝物殿:団体予約のみとなります。
料 金:大人 300円、小人 200円(地下:大人 700円、小人 500円)

祭事
針祭(針供養)・・・(2月8日)
雛祭(雛流し)・・・(3月3日)
春の大祭・・・・・・(4月3日)
たなばた祭・・・・・(7月1日〜7日)
夏祭・・・・・・・・(7月31日〜8月3日)
秋の大祭(甘酒祭)・(10月3日)

※雨天候の場合はお休みさせて頂く場合があります。
その他分からない事があればお電話にてお問い合せ下さい。

参道には食べ物屋さんなどもあり、「名物つぼ焼き」や「シラス丼」などが食べられるお店や、海産物などが買えるおみやげ物屋が3軒あります。

アクセス|交通に便利なのは車

最寄りの駅:南海加太線加太駅から徒歩20分強

南海電車では加太線を「加太さかな線」と名付け、2016年4月29日から「加太の鯛」をイメージしたピンク色の車両「めでたいでんしゃ」が走っており、車両のつり革はかわいらしい鯛の形をしています!

そして各車両に1つだけハートのつり革がありますよ!

淡嶋神社は縁結びにもご利益がありますので、ぜひハートのつり革を見つけて淡嶋神社で縁結び祈願もいいかもですね!

ただし、他に公共交通機関がないので加太駅から20分ほど歩かないと行けませんので、キツいと思う方は車がオススメです。

駅前にはタクシー乗り場もありますが、少なめなようです。

神社の駐車場の料金はこのような感じです。

神社の周りにも駐車場はいくつもありますよ!

まとめ|淡嶋神社はどんな神社?

いかがでしたでしょうか?

初めて訪れた方は、神社を埋め尽くす人形にまず驚いてしまうことでしょうが、実は見どころはたくさんあり、人形もフランス人形から信楽焼のたぬきなど可愛らしいものも多く見ていて飽きませんよ!

ハート型の絵馬やお雛様の絵が入った絵馬が縁結びの祈願にぴったりで女性たちに大人気ですし、ぜひ一度訪れてみることをおすすめします!

加太は天然真鯛やシラス丼が有名です。美味しいですよ!

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