近世日本における著名な江戸時代中期の画家・伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)にゆかりのある、京都にあるお寺『宝蔵寺』に参拝して参りました。
今回は『宝蔵寺』の歴史や見どころを分かりやすくご紹介します。
宝蔵寺の歴史
まずは『宝蔵寺』の歴史から学びましょう!
弘法大師空海が創立したと伝わっています。
1269年(文永6年)、如輪上人(じょりんしょうにん)が元西壬生郷に開基されました。
そして1581年(天正9年)、荒廃したお寺を玉阿律師(ぎょくありっし※律師とは戒律を保ち、徳望の高い僧)が中興・再興し、律師の死後の翌年(1591年)、豊臣秀吉による都の整備に伴い、現在の地に移転しました。
1788年(天明8年)の大火や、1864年(元治元年)の禁門の変・通称『蛤御門の変』により全焼し、現在の本堂は1932年(昭和7年)に建立されたものです。
本堂には御本尊である阿弥陀如来立像が安置されています。
本尊の阿弥陀如来立像は1700年(元禄13年)の彫刻とされています。
宝蔵寺の見どころ
それでは『宝蔵寺』の見どころをを分かりやすくご紹介します。
山門
こちらが宝蔵寺の正面入口の『山門』です。
本堂|御本尊は阿弥陀如来立像
山門を抜けると正面に『本堂』がございます。
現在の宝蔵寺本堂は1932年(昭和7年)に再建された反り破風が印象的な間口六間奥行七間の木造入母屋造りの建築となっております。
伊藤若冲親族のお墓|髑髏図が彫られている
本堂の左手前に伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)をはじめ、伊藤家親族のお墓があります。
石に髑髏図が彫られているお墓が、伊藤家のお墓です。
伊藤若冲は細密画をはじめ、変遷する特異な画風で人気の高い画家で宝蔵寺からほど近い錦市場の青物問屋・桝屋の長男として生まれ、30代の頃に画家を目指すようになり、次弟に家督を譲り絵描きに専念しました。
若冲が描いた『竹に雄鶏図』、『髑髏図』を所蔵していて、生誕300年を記念して始めた『髑髏図』をモチーフとしたご朱印が人気を集めています。
宝蔵寺に父母および末弟の墓を建てています。
特別公開時には若冲の有名な掛軸『髑髏図』などが公開されることもあるのでチェックしてみてください。
他にも、日本映画の父と称される牧野省三、上方噺家の笑福亭圓歌も眠っています。
八臂辨財天|良縁成就・良縁吉祥
こちらは本堂に向かって右手には『八臂辨財天(はっぴべんざいてん)』がお祀りされています。
期待出来るご利益は良縁成就・良縁吉祥です。
天道大日如来さまの祠
『八臂辨財天』のお隣には大日如来様がお祀りされたいます。
寺務所
こちらが寺務所です。
こちらで御朱印を頂けます。
『髑髏図』をモチーフとした御朱印は季節ごとにカラーが変わるとのことです。
『髑髏図』と『竹に雄鶏図』をあしらった宝蔵寺オリジナルの御朱印帳も取り扱ってらっしゃいました。
宝蔵寺の御朱印:94枚目を頂きました!
こちらが御朱印になります。
初穂料:300円
こちらが若冲の『髑髏図』をモチーフとした御朱印です。
アクセス
地下鉄 東西線『京都市役所前駅』下車:徒歩7分(550m)
京阪電車 『三条駅』下車:徒歩8分(650m)
阪急電車『河原町駅』下車:徒歩5分(350m)
宝蔵寺:〒604-8041 京都府京都市中京区裏寺町587
まとめ|髑髏の御朱印が大人気!
『宝蔵寺』は如何でしたでしょうか?
こちらのお寺は『髑髏図』をモチーフにした御朱印の人気が非常に高く、御朱印マニアの方が多く訪れます。
他ではなかなか見ることが出来ない『髑髏図』をモチーフにした御朱印を1枚集めてみては如何でしょうか。
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