【貴船神社】京都最強の恋愛・縁結びのパワースポット神社はココだ!

縁結びのパワースポットとして有名な京都の鞍馬地域にある『貴船神社』は島根の『出雲大社』、石川の『気多神社』と並ぶ日本三大縁結び神社!

『貴船神社』は縁結びと言っても恋愛だけでなく、進学や就職など、ありとあらゆる縁にご利益がある神社として知られています。

『縁結びのパワースポット』として特に女性を中心に人気が高く、また、四季折々の美しい景色を求めてたくさんの参詣者が訪れます。

今回はそんな『貴船神社』の参拝方法や見どころなどを分かりやすくご紹介します。

目次
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貴船神社とはどんな神社?!

『貴船神社』は、全国に約500社ある貴船神社の総本社です。

また『貴船神社』より御分霊を賜り、同じ神様をお祀りしている御分霊社は全国津々浦々に約2,500社を数えます。

『貴船神社』は貴船川に沿って社殿を構え、下流から上流に向けて、本宮・結社・奥宮のの3つの社殿からなります。

太古の昔より人間の生活に欠かすことのできない『水』を司る神様を祀っている『貴船神社』は、古くから『万物のエネルギー(気)が生じる根源』を意味する『気生根(きふね)』と書かれ、開運・パワースポットの地として知られています。

天武天皇の御代・白鳳6年(677)にはすでに御社殿が造られていたという、京都でも屈指の歴史を誇る神社です。

清流・貴船川は鴨川の源流にあたり、また御所の真北に鎮座することから、『京都の水源を守る神』として歴代朝廷からも大切にされてきました。

また、『貴船』の地名をいう場合は『きぶね』ですが、神社名の読み方は『きふねじんじゃ』で『きぶね』と濁りません。

なぜなら、貴船神社には水の神様が祀られているからです。

清らかな水がいつまでも濁らないようにという祈りを込めて『きふねじんじゃ』と発音しているそうです。

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ご祭神は?!

【本宮】
高龗神(たかおかみのかみ※伊弉諾尊の御子神)
水を司る龍神

【中宮・結社(ゆいのやしろ)】
磐長姫命(いわながひめのみこと)
えんむすびの神

【奥宮】
闇龗神(くらおかみのかみ)
船玉の神としての信仰も篤い
高龗神と闇龗神は龍神でであり、貴船神社に伝わる社記によると、この二柱の神様は『呼び名は違っても同じ神なり』と記されていて、降雨・止雨を司る水の神様なのだそうです。

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期待出来るご利益は?!

運気上昇、開運、諸願成就、心願成就、縁結び、復縁

本宮は諸願成就、奥宮は心願成就、結社はえんむすびの霊験あらたかとされています。

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貴船神社の歴史は?!

『貴船神社』の歴史を学びましょう!

創建の年代こそ不明ですが、約1,300年前には御社殿の作り替えが行われたとの伝えがあることから、『貴船神社』はとても古い神社であることが分かります。

社記によれば神社の起源は、日本の初代天皇である神武天皇の母・玉依姫命(たまよりひめのみこと)が、黄色い船に乗って淀川・鴨川・貴船川を遡って、現在の貴船神社の奥宮のある土地に上陸し、水神を祀ったことが始まりだと伝わっています。

この玉依姫命が乗ってきた『黄船』が社名の『貴船』の由来になったとも言われています。

古くからこの地は『水の神様』が住んでいるとされ干ばつの時代には雨乞いを、そして雨の多すぎる時代には水害を防ぐためのご祈祷を歴代の天皇が行ってきた場所とも言われています。

平安京遷都以来1200年以上経った現在でも、京都にとって貴重な水源を守る神様として崇敬されています。

『延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう※当時「官社」に指定されていた全国の神社一覧)』所載の『貴布禰神社』で、社格は『名神大社(みょうじんたいしゃ※日本の律令制下において、名神祭の対象となる神々を祀る神社)』です。

初めの鎮座地は、『本宮』から800メートルほど上流の『奥宮』の場所であったが、1046年(永承元年)の水災で社殿が流出し、1055年(天喜3年)に現在地に再建されました。

その後、『賀茂別雷神社(上賀茂神社)』の支配下となり、たびたび独立を画したが果たせず、1871年(明治4年)に『官幣中社(かんぺいちゅうしゃ※神社の旧社格の一つ)』となってようやく独立しました。

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縁結びで人気の理由とは?!

貴船神社は全国のパワースポットが注目を浴びる前からとても有名な『縁結びの神社』として知られていました。

その歴史はとても古く、平安時代中期の歌人である『和泉式部(いずむしきぶ)』の和歌にも登場しています。

『和泉式部』は夫である『藤原保昌(ふじはらのやすまさ)』が他の女性に心を奪われてしまい、夫の愛を取り戻そうと思い悩み『貴船神社』を訪れ復縁を祈願しました。

するとその願いが叶えられ、夫は和泉式部の元へ戻ったといわれています。

和泉式部が夫と復縁した話が都で広がり、貴船神社が『恋を祈るお社』として今も変わらず信仰されるようになりました。

貴船神社には参拝順がある?!

貴船神社の参拝順としては『本宮→奥宮→結社』と順番に回る『三社詣(さんしゃもうで)』が良いと古い習わしで残っていますが、神社としては特に定められてはいないそうです。

せっかく貴船神社まで足を運んだのであれば、できる限りご利益がある方法でお参りしたいところですよね。

『本宮』から『奥宮』へは『恋の道』と呼ばれる貴船川沿いの参道を進みます。

途中に『結社』がありますが一旦通り過ぎ、15分ぐらい歩くと『奥宮』の神門が見えてきます。

貴船川沿いの山道は自然が豊かなので、川のせせらぎを聴き、季節の植物などを観察しながらの散策は大変気持ちいいですよ。

まずは本宮から参拝します!

それでは『本宮』を詳しく分かりやすくご紹介します。

こちらは二の鳥居になります。

白髭社|延命長寿の神

鳥居をくぐってすぐ右手に末社である『白髭(しらひげ)社』があります。

御祭神:猿田彦命(さるたひこのみこと)
天孫降臨の際、その道案内をした神様です。
交通の神として広く知られている神様でご利益は延命長寿が期待出来ます。

真っ赤な燈籠|随一のフォトスポット

貴船神社本宮の二の鳥居と本宮への階段です。

貴船神社を代表する真っ赤な燈籠(とうろう)で、TVや雑誌などでもよく取り上げられる写真スポットです。

こちらの階段では季節によって違った姿を眺められ、春夏は緑、秋は紅葉、冬は雪と様変わりする風景は絶景そのもの。

ここを見る為に毎シーズン訪れる方もいるほどです。

本宮|ご祈祷はここで!

階段を上がりきった先にある『本宮』からご紹介します。

シンプルな木でできており、どことなく荘厳な雰囲気の現在の社殿は、修理・造営を行い、平成17年に基礎からすべて一新され、今に至ります。

『高龗神(たかおかみのかみ)』という水神をお祀りしていて、降雨・止雨を司る龍神さまです。

御神水|お持ち帰りもOK!

本殿正面に岩垣から止めどなく流れ続けている『御神水』があります。

とても美味しい名水で、かつて3年以上汲み置きした御神水を水質検査したところ、非常に良質な水であると判断されたそうです。

3年以上たっても、雑菌の繁殖や色の変化もなく腐らなかった『神の水』です。

夏は冷たく、冬は不思議なぬくもりを持つ良質な天然水で、今まで一度も枯れたことがありません。茶道関係者もわざわざ水を汲みに来られるそうです。

なんとこちらの『御神水』は飲料可能で、この『御神水』をお持ち帰りできるようにもなっています。

容器の持参もOKですが、境内では専用の容器も販売しています(1本500円)。

水占みくじ|水の神からのお告げ?!

こちらは貴船神社で人気の、水神からのお告げが浮かび上がる『水占(みずうら)みくじ』です。

授与所で水占いの紙を一枚選び、それを御神水に浮かべると水の神からのお告げが浮かび上がってきます

御神水の周辺では浮かび上がる文字を見つめる参拝者の姿が多く見られます。

授与所|貴船神社の御朱印はココだけ!

社殿の向かいに『授与所』があります。

お守りは種類もデザインも豊富です。

ご朱印もこちらでいただけます。

人気はやはりご縁結びに関するお守りとのことです。

手水舎

最初の階段を上がった先に『手水舎』がありますので、まずは『手水舎』でお清めしてから参拝しましょう。

龍船閣|休憩スポット

『手水舎』の正面に境内から外に突きだす形で建てられている『龍船閣』と呼ばれる休憩処があります。

『龍船閣』には椅子が置いてあるので、貴船川沿いの美しい景色を見ながら、休憩することができます。

また、『龍船閣』には『絵馬』や縁結びを願う人に人気の『結び文(むすびぶみ)』などが置かれています。

『結び文』は、願い事を書いて結社の結び処に結びます。

本宮にもありますが『結び文』は結社にも置いてあるので、ここで忘れてしまっても大丈夫です。

えんむすび特別祈願|男女の縁結び限定のご祈祷

『貴船神社』では男女間に関する縁結び限定(良縁成就・復縁成就・交際順調・結婚成就など)の『えんむすびの特別祈願』を受けることが出来ます。

この『えんむすび特別祈願』を受けると『お守り1体』と『結び文』を授与して頂けます。

その他の縁結び(夫婦円満・人間関係円満ほか企業間の良縁など)の場合は一般祈祷になるようです。

お値段もそんなに高いわけではないので、男女間に関する縁結びでお悩みの方はやってみるのも良いですよね!

御神木|運気発祥(開運)のパワースポット!

『二の鳥居』から階段をのぼりきったすぐ左手には貴船神社の御神木があります。

大地のエネルギー『気』が生ずる地から、龍の如く立ち昇っているそのさまから、御神木として仰がれています。

運気発祥(開運)の信仰があります。

絵馬発祥の杜|昔は生きた馬を奉納

『貴船神社』は絵馬発祥の神社としても知られています。

歴代天皇が雨乞いの時は黒馬、長雨が続き晴れを願うときは白馬を献じて祈願しました。

生きた馬を奉納し続けたり管理することが難しかったため、徐々に簡略化されていき、本物の馬の代わりに生きた馬に替えて馬の絵を描いた『板立馬(いたたてうま)』を奉納したのが絵馬の始まりだそうです。

この『板立馬』が現在の絵馬の原形とされています。

『手水舎』の右手にあるこの2体の馬像は、その時代に奉納された生きた馬を表しています。

発祥の地で絵馬に願い事を託すのもご利益が得られそうですね。

石庭|全てを貴船石で石組み

御神木の奥には昭和の作庭家の第一人者、故・重森三玲氏によって作庭された『石庭』があります。

古代の人々が神祭を行った神聖な祭場『天津磐境(あまついわさか※神社の原始的祭場)』をイメージして作られています。

貴船川から産出する貴船石は緑色や紫色をした美麗な水成岩で、庭石・盆栽石の名石として、その数も少なく珍重されています。

この庭は貴船石保存のため、全てを貴船石で石組みされているのが特徴で、庭全体が船の形になっています。

牛一社|貴船明神にお供した神様

『本宮』の敷地内にある末社の『牛一社(ぎゅういちしゃ)』です。

『本宮』から『奥宮』に向かう階段の左側にあります。

御祭神:木花聞耶姫命(このはなさくやひめのみこと※古伝に牛鬼)
牛鬼(『うしおに』または『ぎゅうき』)は貴船明神が丑の年丑の月丑の日丑の刻にご降臨の際お供した神様。

川尾社|病気平癒の神

『牛一社』のお隣は『川尾社』です。

御祭神:罔象女神(みずはのめのかみ)
大昔、思い川にあって河水を主宰し給う神であった。

鈴鹿社|伊勢の大神をお祀り

『川尾社』のお隣には『鈴鹿社』です。

御祭神:大比古命(おおひこのみこと※古伝に皇大神宮)
本社裏手の鈴鹿谷の上にあって、大昔より伊勢の大神をお祀りしています。

本宮の次は奥宮へと参ります!

『本宮』の参拝が終わると、一番上流にある『奥宮』を目指します。

貴船神社の奥宮は、本宮から800メートル山を上がった先に鎮座しています。

途中に『結社』があり、参拝したい気持ちは分かりますが、グッと我慢して一旦通り過ぎましょう!

思ひ川|昔はここで心身を清めた

奥宮参道の入り口に架かる橋を『思ひ川橋』といい、その下に流れているのが『思ひ川』で貴船川に合流しています。

昔、貴船神社本宮がまだ奥宮にあったころ、『御物忌(おものいみ)川』といって、貴船神社に参詣する時には、その川で禊(みそぎ)をして心身を清めたのだろうと言われています。

奥宮へ入ります

参道を150メートルほど進むと『奥宮』の入り口になります。

貴船神社で一番良い気が流れ込むと言われているのが、本宮、結社よりももっと奥に鎮座しているここ『奥宮』です。

ここが最強のパワースポットと言われているので、貴船神社に来たら、ここ『奥宮』を訪れなければいけませんよ!

奥宮本殿|真下には龍穴が!?

こちらが境内の一番奥に鎮座している『奥宮本殿』です。

奥宮のご祭神は『闇龗神(くらおかみのかみ)』とするが、本宮のご祭神『高龗神(たかおかみのかみ)』と同じ神であるとされています。

降雨、止雨を司り、降った雨を地中に蓄えて適量湧き出させる働きを司る神様で『龗(おかみ)』という字は『龍』を意味する古語です。

反正天皇の時代(406~410)神武天皇の母である『玉依姫命(たまよりひめのみこと)』が、大阪湾に現れ以下のように告げられました。

『私が船で進み辿り着いた所に水源の神を大切に祀れば、国土を潤し人々の願いには福を与えてくれるでしょう』

『玉依姫命』は、水源を求め黄色い船に乗って大阪の淀川、鴨川、貴船川をさかのぼり辿り着いたのがこの奥宮の地でした。

現在の社殿は天保年間(1830~1843)建てられたもので、幾度と修理を行いながら現在に至ります。

最近では平成24年(2012)に、約150年ぶりの本殿の解体修理が行われました。

奥宮本殿の真下には、巨大な『龍穴』があるとされており、この龍穴は、『奈良室生(むろう)』、『岡山備前』と並ぶ『日本三大龍穴』の一つ。

特に神聖で強大な力を噴出するパワースポットとされています。

本殿の右には,社殿建て替えの時に使う『権地(ごんち)』があります。

150年ぶりの解体修理の時でさえも、龍穴が人目に触れることはなかったそうです。

本殿を東の『権地』へ移すとともに、龍穴が覆われるようにし、修復した本殿はまた龍穴の上に戻されたとの事です。

日吉社|山の神

こちらは境内に鎮座している『日吉社』です。

御祭神:大物主命(おおものぬしのみこと※古伝に大山咋神)
山の神として貴船山を守護している神様です。

道理の杉|御神木

『日吉社』のお隣は御神木である『連理の杉』です。

2つの異なる樹木『杉』と『楓』がくっついて一つになっていて、とても珍しい木です。

『連理』とは、別々の木が一つになるという意味があり、夫婦や男女の仲睦まじいことを表しているそうです!

吸葛社|雨の神

こちらも境内にある『吸葛社(すいかずらしゃ)』です。

御祭神:味鉏高彦根命(あじすきたかひこねのみこと※古伝に百太夫)
『大国主命』の子であり、『鴨大明神』とも称されています。
『雨の神』とされ、『御百太夫』とも伝えられています。

『百太夫(ひゃくだゆう・ももだゆう)』とは日本の民間信仰の神です。

特に西日本各地の神社の末社として祀られています。

ご利益:農業守護、不動産の守護、 家内安全、 商売繁昌、縁結び、文筆業の守護

鈴市社|初代神武天皇皇后

こちらは本殿の手前にある『鈴市社(すずいちしゃ)』です。

御祭神:姫踏鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)

『事代主命(ことしろぬしのみこと)』の御女であり、母は『玉櫛姫命(たまくしひめのみこと)』です。

初代神武天皇皇后として天皇を助けて功績を多く残された方です。

ご利益:安産、育児、生育安全、家庭円満

御船形石|玉依姫命が乗った黄船

『玉依姫命(たまよりひめのみこと)』が乗った黄船(きぶね)が淀川や鴨川をさかのぼり、たどり着いたこの地が信仰の起源になっているとのこと。

そのときに乗ってきた黄船(きぶね)は、人目に触れぬよう石で包んだと伝えられています。

それがこの『御船形石』です。

奥宮は『黄船宮(きふねのみや)』称され、黄色い船、黄船(きふね)が貴船の由来とも言われています。

また、『玉依姫命』は、航海の安全を守護する神『船玉神』としても信仰が厚く、『御船形石』の小石には海上安全のご利益があると言われています。

丑の刻参り

貴船神社は丑の刻参り発祥の地としても知られています。

『宇治の橋姫(うじのはしひめ)』が丑の刻参りをして男に呪いをかけた伝承からうまれた『鉄輪(かなわ)』は安倍晴明も登場する謡曲で、頭に『鉄輪(かなわ)』をつけ鬼女となった悲しい女性の話ですが、本来の丑の刻参りは御祭神が丑年丑月丑日丑刻に降臨した古事に因み、心願成就すると言うことです。

奥宮の次は中宮『結社』を参拝です!

本宮→奥宮の次は中宮とも呼ばれる『結社(ゆいのやしろ)』へ参拝しましょう。

本宮より上流に向かい約300メートル、徒歩約5分、左手山側に案内があります。

石段を上った小高い所には『結社』、『拝殿』、『天乃磐船』があり、奥には和泉式部の歌碑があります。

平安期にはすでに縁結びの神様として、多くの人がお参りしています。

結社の拝殿|縁結びの神様はココ

こちらに『縁結びの伝承が残る神様』である『磐長姫命(いわながひめのみこと)』がお祀りされています。

縁結びの効果はご祭神の『磐長姫命』のご利益によるものだと言われていますが、縁結びの神様としてこの地に御鎮座されたのには悲しい物語があります。

初代天皇である神武天皇の曽祖父(ひいおじいちゃん)の『瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)』が、絶世の美女でご祭神の妹の『木花咲耶姫(このはなさくやひめ)』に一目ぼれし求婚します。

姉妹の父である『大山祇命(おおやまつみのみこと)』は、姉の『磐長姫命』も一緒に嫁がせました。

しかし、『磐長姫命』は実家に送り返されてしまったのです。

なんと理由は容姿が醜くかったからだとか・・・。

そして、一人帰された『磐長姫命』は『私は長くこの地で縁結びの神として世のため人のために良縁を結ぶ』と宣言し『縁結びの神』としてこの地にご鎮座されました。

自分はひどい目にあったにもかかわらず、憎しみ恨むのではなく、世のため人のために縁結びの神様として鎮座されるとは・・・。

その『磐長姫命』には健康長寿のご利益もあるとも言われています。

私市社・林田社

こちらは境内にある『林田社・私市社』です。

【林田社】
ご祭神:少彦名命(すくなひこなのみこと)
医薬の神、酒造の神

【私市社】
ご祭神:大国主命(おおくにぬしのみこと)
林田社・私市社を併せて『二ツ社』といい、『貴船明神』の荒御魂(あらみたま)を祀っています。

天乃磐船|磐長姫命の御料船

こちらは貴船の山奥で見つけられた船形の自然石で、平成8年3月に貴船神社に奉納され、結社の御祭神である磐長姫命の御料船として結社境内に納められた『天乃磐船』です。

奥宮の『船形石』伝説に見られるように、船は神様の乗り物として神聖視されています。

この船形の自然石の重さは6トンあるらしいです。

結び文|あらゆる縁結びの願掛け

結社と言えば、若草色の『結び文(むすびぶみ)』が有名です。

古くからならわしで、竹の笹がモチーフになっています。

願い事をしたため、ここに結ぶと、願いが叶い生涯の幸福が得られると言われています。

男女間の縁だけでなく人と人、子授けなどあらゆる縁結びに、今では、就職、入学、企業間の縁結びなどいろいろな願掛けに願いが叶うと言います。

以前は、境内のススキなどの細長い草の葉を結び合わせて縁結びを願っていましたが、今は『結び文』 に願いごとを書いてここに結びます。

願い事を書く結び文(1枚200円)。境内にはあまたの結び文が結ばれ、絵馬が奉納されています

願い事を書く『結び文』は本宮でも結社でも購入できます。

初穂料:200円

和泉式部歌碑

和泉式部が貴船を訪れた時に、貴船川の蛍岩(ほたるいわ)近辺で蛍が舞う光景を見て、詠んだ切ない和歌の歌碑が結社の境内にあります。

和泉式部『もの思へば 沢の蛍も我が身より あくがれ出づる 魂かとぞ見る』
訳:思い悩んでいたら、沢に飛ぶ蛍も私の体から抜け出した魂のように見える

貴船大神『おく山にたぎりて落つる滝つ瀬の 玉ちるばかりものな思ひそ』
訳:しぶきをあげて飛び散る奥山の滝の水玉のように、魂がぬけ出て飛び散り消えていくほど、そんなに深く考えなさるなよ

和泉式部が夫と復縁した話が都で広がり、貴船神社の結社は『恋の宮』と呼ばれるようになり、恋を祈るお社として今も変わらず信仰されています。

相生の杉|御神木

こちらは境内にある御神木で1つの根から2本の杉が生えている樹齢1,000年にもなる『相生の大杉』です。

『相生』は『相老』に通じ、仲良く寄り添ってきた老夫婦のようであることから『夫婦円満』・『長生き』の象徴と言われています。

一の鳥居|叡山電鉄の貴船口駅近くにある

こちらが『貴船神社』の『一の鳥居』になります。

『本宮』の『二の鳥居』からは2㎞ほど山を下った先にあります。

梶取社|黄色い船の船頭をお祀り

一の鳥居の近くに『梶取社(かじとりしゃ)』が鎮座しています。

御祭神:宇賀魂命(うがのみたまのみこと※古代は梶取大神)

『梶取大神』は『玉依姫命』が乗ってきた黄色い船の船頭で、急流をものともせず巧みに楫(梶)をとり、『玉依姫命』を安全に奥宮まで案内したと伝えられています。

『梶取大神』がいなければ、『玉依姫命』は貴船に辿り着けなかったかも・・・。

『航海安全の神』として、また幸運の梶、万福の梶、人生の梶を取る神、すなわち『人生進路を守る神』としても崇められていて、現代では車のハンドルを巧みに操る神として、交通安全や旅行安全の神として厚い信仰を集めています。

御朱印|63枚目の御朱印頂きました!

こちらが『貴船神社』の通常の御朱印になります。

水を司る神をお祀りしているので『水神』の墨書きが右上にあり、双葉葵と秋明菊(別名:貴船菊)の朱印が右上と左下に押されています。

貴船神社の奥宮の御朱印もあります。

奥宮の御朱印は書置きのみで、本宮の授与所でいただくことができます。

【初穂料】300円

アクセス|バスの運行日には要注意!

電車の場合

叡山電車『貴船口駅』下車:本宮まで徒歩約35分(2.3㎞)

叡山電車『貴船口駅』下車:京都バスに乗り換え『貴船』で下車:徒歩約5分(600m)

貴船口駅より貴船神社までの京都バスは冬季の平日には運行されませんので運行日には要注意です。

車の場合

貴船神社には本宮と奥宮に駐車場がありますが、駐車可能台数が10台~15台と少なく、混雑時にはどちらの駐車場もすぐに満車となってしまいます。

山道は狭く車がすれ違うのも大変で、冬は雪が降ることも多く路面の凍結などもありますので貴船神社へは公共交通機関で行くのがお薦めです。

本宮収容台数:約10台
料金:2時間500円

奥宮収容台数:約15台
料金:2時間500円

貴船神社:〒601-1112 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180

駐車場㊙テクニック|駐車料金は1回のみ

ここで貴船神社の駐車料金についてのマル秘テクニックを紹介します。

本宮・奥宮のどちらに停めても、写真の領収書を頂けます。

本宮・奥宮の駐車料金は一度だけの支払いで大丈夫ですので、この領収書はちゃんと保管しておきましょう。

後の駐車場で止める際、この領収書を提示すれば料金は支払わなくて済みますよ。

まとめ|京都最強縁結びパワースポット神社!

本当に力のいただける古くからのパワースポットである『貴船神社』は如何でしたでしょうか?

『縁結び』と聞くと、男女間だけを想像する人が多いですが、『貴船神社』は様々な縁を結ぶというご利益を頂くことが出来ます。

今も参拝客の絶えない、時代を超えて愛されてきた『貴船神社』へ、是非参拝に訪れてみては如何でしょうか。

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