【丹生酒殿神社】鎌八幡宮と樹齢800年の大銀杏が見所の神社をご紹介!

丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)が降臨したと伝わる榊山の麓に鎮座している『丹生酒殿神社(にうさかどのじんじゃ)』は『丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)』への参詣道であり、高野参詣道の一つの三谷坂の起点に位置し、世界遺産『紀井山地の霊場と参詣道』の資産にも登録されています。

境内には樹齢800年と伝わる大銀杏があり、11月末から12月初旬には、落葉したイチョウの葉で境内が覆われ黄金色に染まることで有名です。

今回はそんな和歌山県にあるパワースポット高野山の麓にある『丹生酒殿神社』の歴史と見所を分かりやすくご紹介します。

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丹生酒殿神社の歴史

まずは『丹生酒殿神社』の歴史から学びましょう!

『丹生酒殿神社』は、伊勢神宮の天照大神の妹神である『丹生都比売大神』が降り立った地といわれています。

正確には境内裏手にある榊山の七尋滝へ、榊を手にして降臨したと言われています。

丹生都比売大神の御子神である高野御子大神や一族と共に降臨して、大和・紀伊を巡幸され、人々に農耕技術、煮炊き、糸紡ぎ、機を織る事など衣食に関わる道を伝授したとされています。

最後にここ天野の地に鎮座したとされ、丹生都比売大神が紀ノ川の水で酒を醸した事で『丹生酒殿神社』と呼ばれるようになったと伝承されています。

もう一つの『丹生酒殿神社』の名前の由来は、丹生都比売神がこの地に降臨した時、地主神の竈門明神が酒を造り、初めて神前に供えた事に由来するという説もあります。

明治6年4月1日村社に列し、1935年(昭和10年)に丹生都比売神社の末社として戦後に独立しました。

境内には1909年(明治42年)に当時の兄井村から合祀(ごうし)された『鎌八幡宮(かまはちまんぐう)』があります。

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丹生酒殿神社の見どころ

それでは境内の見どころを鳥居から順にご紹介します。

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鳥居

こちらの鳥居は石造明神鳥居です。

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拝殿・本殿

こちらが鳥居から入って正面にある『拝殿』です。

拝殿後方の石垣上に本殿が並んでいます。

主祭神に右坐から『丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)』、中坐に配祀神『高野御子大神(たかのみこのおおかみ)』、左坐に『誉田別大神(ほんだわけのみこと)』がお祀りされています。

高野御子大神は、丹生都比売大神の御子神である狩場明神のことです。

左坐の誉田別大神は元々、弘法大師 空海の生まれ故郷、讃岐の国(香川県仲多度郡屏風ヶ浦)に鎮座していた神様です。

つまり、お大師様の産土神ということになります。

なのでお大師様は高野山に勧請(お連れして祀ること)したのですが、明治二年の神仏分離で神社とお寺が分別され、高野山領であった兄井村(丹生酒殿神社から1kmほど西あたり)に遷座されました。

明治42年になって、丹生酒殿神社の許可を受け、現在の左座に祀られるようになったのです。

丹生酒殿神社には、様々なご利益があると言われております。

五穀豊穣、家内安全、無病息災、就職、病気平癒、厄祓い、交通安全、子宝、縁結び、安産、学業成就

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大銀杏

境内には、樹齢800年と言われるとても大きな銀杏の木があります。

その前には『境内を黄に敷き詰めて大いちょう』の句碑が建てられており、句碑通り、晩秋には辺り一面が黄色になりイチョウの絨毯を敷き詰めたかのような光景が広がります。

かつらぎ町の天然記念物にもなっていて、11月半ば~12月始め頃には美しくライトアップされることもあるようです。

鎌八幡宮|願望成就の祈願ができる

こちらが『丹生酒殿神社』の社殿の裏にある『鎌八幡宮』です。

『鎌八幡宮』のルーツは、香川県仲多度郡多度津町(旧:讃岐国多度郡屏風浦)の熊手八幡宮にあります。

弘法大師(空海)が高野山を開山した際に、熊手八幡宮のご神体が弘法大師(空海)を追ってきたと言われています。

そして神仏分離の際に、和山県伊都郡かつらぎ町大字兄井(旧:兄井村)へ遷座され、鎌八幡宮と合祀されました。

その後、明治42年に丹生酒殿神社に合祀されて摂社となります。

『鎌八幡宮』には社殿がない代わりに、とても大きなイチガイシの御神木があります。

元熊手八幡宮と称され、無病息災、子宝、受験諸々の願かけのご祭神として鎌が打ち込まれています。

幹には数えきれないほどの鎌がびっしりと…。

刃に輝きのある新しいものから、かなり錆びた古いものまで、長い年月をかけて奉献されているようです。

その願いが成就する時は次第に深く突き刺さっていくが、叶わぬ時は抜け落ちるのだとか。

おびただしい数の鎌が打ち込まれた迫力のあるその光景から怖いというイメージを持つのかもしれません。

しかし、『鎌八幡宮』は怖い場所ではなく、願望成就の祈願ができるパワーがみなぎるパワースポットです。

鎌が打ち込まれているご神体は強烈に印象に残りますが、2017年よりご神木保護の観点から、祈願の鎌を打つことが禁止されました。この鎌の禁止を受けて、鎌の代わりに絵馬を奉納するようになりました。

榊山神社

こちらは末社の『榊山神社』です。

ご祭神は第二次世界大戦で亡くなられたこの辺りの地区の護国の英霊をお祀りしています。

御朱印|107枚目の御朱印を頂きました!

『丹生酒殿神社』では御朱印は書き置きされています。

設置されている木箱に初穂料300円を納めます。

アクセス

JR和歌山線『妙寺駅』下車:徒歩23分(1.8km)

JR和歌山線『中飯降駅』下車:徒歩30分(2.4km)

無料で停めれる駐車場もあります。

丹生酒殿神社:〒649-7133 和歌山県伊都郡かつらぎ町三谷631

まとめ|鎌八幡宮はご利益が多いパワースポット!

『丹生酒殿神社』は如何でしたでしょうか?

境内は小さめですが、秋に綺麗に色づく『丹生酒殿神社』の大銀杏は一見の価値ありです。

また、鎌を打ち込んで祈願をする鎌八幡宮は『怖い、呪い?』というイメージがある人もいるかもしれません。

しかし、実際の鎌八幡宮は呪いなどはなく、歴史があり、ご利益も多いと言われるパワースポットです。

是非一度『丹生酒殿神社(鎌八幡宮)』へ参拝に出かけてみては如何でしょうか。

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