エピソード1
私が小学生2年生の頃の事です。
通っていた学校は2クラスあった為に、隣のクラスの人達をほとんど知らないまま2年生になり、クラス替えがあり、そこで初めて知り合い仲良くなった中にAちゃんという子がいました。
Aちゃんとは家の方向が一緒で、どんどん仲良くなり、2人で帰るようにもなりました。
そして、休日にはそのAちゃんを含む仲良しの数人で公園や図書館などで遊ぶ事が増えました。
ある日の休日、またみんなで図書館へ行く事になっており、せっかく家が近いのだからAちゃんと一緒に行こうと約束しました。
Aちゃんはマンションに住んでいて、そのマンション前で待ちあわせていました。
私は10分前に着いてしばらく待っていると、マンションの入口からとある女の子が出てきました。
ゆっくりと歩くその子は、黒髪のおかっぱで白いブラウスに赤いスカートを履いていました。
《花子さんだ!!!》
思わずそう思ってしまいました。
その花子さんのような女の子は何故かキラキラ輝いて見え、見惚れているとそのままゆっくりと歩き続け、マンションの塀へと消えて行きました。
急いで消えた場所を見に行くと、そこはただの塀でした。穴も仕掛けも何も無いのです。
そこへAちゃんがやって来て遊びに行き、花子さんのような女の子の事はすっかり忘れてしまっていました。
もちろん誰かに話す事もありませんでした。
後日、Aちゃんの住んでいる部屋へも1度だけ行きましたが、昼間だというのにとても暗くてマンション全体が怖い印象でした。
それから少し経った頃、私の家族が「家の近所のマンションには幽霊が出る」という噂を聞いたと言い、何処なのか場所を聞くと、Aちゃんの住んでいるマンションでした。
りゅうあのプロフィール
心霊・怪談・オカルト好きなアイドルとして様々なメディアで活動する心霊アイドル。