ご挨拶
はじめまして
善逝(ぜんぜい)と申します。
ご縁あって、このなないろでブログ記事を掲載いただくこととなりました。
仏教にまつわる歴史的なお話しですとか、参拝や、仏事の作法などなど・・
いろいろお伝えしていきたいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
寺院での参拝作法
さて、最初の投稿ということで、簡単な寺院での参拝作法の話をいたします。
だいたいお寺にお参りになる時は、皆さん本堂前でお賽銭を入れて、手を合わせて願をかけてお帰りになります。
もちろん、お参りとして悪い形ではありませんが、なんとなく、もったいないような気がしています。
というのも、だいたい滞在時間が長くて30分ぐらい、短いと10分ぐらいになってしまうんですね。
でも、何年もお坊さんが祈られてきた境内の空気を味わってほしいなぁって思ったりします。
そこに、日本の文化の源流・・つまり、外国に誇れる日本人の誠実さ、真面目さ、勤勉さが湧き出る源泉があるように私は思っています。
また、意外に知られていませんが、本堂の外陣(お坊さんが祈られる外側)ぐらいには入れれるお寺も結構あります。
防犯上の問題もあるので、最近は厳しくなっていますが、中の仏様を黙って見つめていると、意外にそのあとスッキリしたりするものです。
ですので、ぜひ、もう少しの時間、境内の空気を味わったり、許される限り仏様を見つめたりして、過ごしてほしいなぁって思っています。
そして、もう少し、作法などを言うなら、次のようなものが良いのではないかって思っています。
2.数珠を手にかけて、合掌する。(数珠のかけ方は自由、またなくても良し)
3.仏様のご真言3回、または、十句観音経か、十善戒を3回小声でお唱えする。
4.心の中で祈願をする。
5.頭を軽く3回下げて、場を離れる。
いかがでしょうか?
それほど、難しいものでもないと思います。
数珠は持っておいた方がいいとは思いますが、何かのついでに立ち寄るなどのことでしたら、用意ができていないということもあるかと思います。
あくまでも道具なので、なくてもかまいませんが、あった方が、参拝する気持ちがより強くなりますので、ベターだと思っています。
ぜひ、これからお参りになるお寺がありましたら、このような参拝作法でお廻りになってみてください。
何かあなたの心に涼やかな風がゆったりと流れることがあれば幸いです。
善逝 拝
プロフィール
善逝和尚
アラフィフの現役の密教僧侶
大学卒業後、教職員等として、教育畑で働き、20代後半から、心の成長についての探求を始める。
一念発起し、教職員の仕事を辞め、大学院で臨床心理に関する研究と心理分析に関する実践を行う。
大学院修了後、児童の心理相談員をする傍ら、在家でありながら、僧侶の資格も持ち、秘法の伝授も数多く受け、加持祈祷や、お祓いなども多数行う。
現在、スッタニパータなどの原始経典の読み取りに力を入れて、釈尊のお説きになった悟りとは何かを追及している。
M.Ed取得、心理臨床学会員