皆さんも一度は『安倍晴明』という名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?平安時代に活躍した有名な陰陽師です。大阪市阿倍野区にある『安倍晴明神社』はその名の通り『安倍晴明』がお祀りされています。
数ある大阪のパワースポットの中でも、最強の『パワースポット神社』の一つとして人気が高い!
今回は大阪のパワースポット、スピリチュアルスポットとしても人気のある『安倍晴明神社』の歴史、ご利益、境内の見所、御朱印を分かりやすくご紹介します。
まずは参拝気分を味わおう!
境内の雰囲気は伝わったでしょうか?
それでは詳しくご紹介していきます!
安倍晴明神社の歴史を簡単にご紹介
まずは『安倍晴明神社』の歴史を分かりやすくご紹介します。
ここ『安倍晴明神社』は平安時代に陰陽師として活躍した天文博士『安倍晴明』の生誕の地と伝えられており、亡くなってから2年後の1007年(寛弘4年)の創建と伝えられています。
江戸時代には大坂の大社(大きな神社)の一つで、晴明の子孫と称する保田家が代々社家として奉仕してきましたが、時代と共に衰退への道を辿り、堺の商人『神奈辺大道心(かんなべどうしん)』が建立した『安倍晴明生誕地』の石碑と小祠のみになったといいます。
しかし、明治の末に復興が計画され、1921年(大正10年)『阿倍王子神社』の末社となり、社家の子孫保田家より旧社地の寄進を受け、1925年(大正14年)現在の社殿が出来たとの事です。
安倍晴明神社で期待出来るご利益とご祭神
『安倍晴明』といえば『陰陽師』、『陰陽師』といえば、病や災い・天変地異などから護ってくれるという事で、『火難病難除災』、『方除け』を防いでくれる神様としてみなさん祈願されます。
ご祭神は勿論ですが『安倍晴明』がお祀りされています。
境内の見所をご紹介
では境内の見所を分かりやすくご紹介します。
本殿
まず、こちらが『本殿』になります。
大東亜戦争の時、アメリカ軍の爆弾が境内に落ちたのですが、不発で被害が出なかったとか・・・。なのでそれ以来、『災難除けの神様』としてもますます信仰を集めるようになったとか。
その他にご利益は安倍晴明が生まれたということから『子授け安産』です。(下記で詳しく説明)
また、安倍晴明はかなりの秀才だったので『学業技芸上達』、『試験合格』の御利益があるとされています。
安倍晴明公像
境内には『安倍晴明』の実寸大と言われている像があります。
『安倍晴明』は天体や雲の動きをもとに、宮殿の異変や吉凶を占い、見事に的中させ、神道を思いのままに操る霊術も身につけていたと伝わります。
また中国に渡った記録も残されており、この時、仙人から授けられた神伝をもって、日本独特の陰陽道を確立しました。
今現在でも日常生活の基準となる年中行事や暦術、占法も、安倍晴明が作ったものとされています。
『安倍晴明』は没後1000年経った今でも、厄災から身を守り、病気や怪我が治るご利益を授ける神として、多くの人々から崇敬を集めています。
知恵の玉|学業成就・出世栄達のご利益
こちらは『安倍晴明』の足元にある、大きな水晶玉の『おさすり知恵の玉』です。
中を覗き込むと、陰陽師:安倍晴明のシンボルともなっている『五芒星(ごぼうせい)』を見る事ができます。
これは安倍晴明の母である『葛の葉(くずのは)』が授けたという伝説があります。
この『知恵の玉』をさすると学業成就・出世栄達のご利益があるそうです。
葛の葉(くずのは)霊狐の飛来像|晴明の母親は狐?!
『安倍晴明』の像の横にある、このキツネが飛んでいるかのようなの像は『葛之葉霊狐の飛来像』と言います。
キツネであったといわれる『安倍晴明』の母『葛の葉(くずのは)』が信太(しのだ)の森から飛来する姿をイメージしたそうです。
安倍晴明は阿倍野の豪族だった父『阿倍保名(あべのやすな)』と『葛の葉(くずのは)』と名乗る『白狐』の間に生まれた伝説があります。
大阪・和泉(いずみ)の信太明神(しのだみょうじん)にお参りした『保名』は狩りから逃げてきた白狐を助けます。その後、白狐は人の姿となって『葛の葉(くずのは)』と名乗り、『保名』のところへ来ます。ふたりは結婚してやがて生まれた子どもが『安倍童子(あべのどうじ・晴明の幼名)』です。
“恋しくば 尋ねきてみよ 和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉”
これは、『葛の葉』の正体が白狐であることがばれた時に、障子に『葛の葉』が書き残した歌として有名です。これは『葛の葉』が我が子である晴明に贈った歌で、その意味は『母親が恋しくなったときには、和泉の信太の森にいるキツネを尋ねなさい。葛の葉は(あなたに会えず)とても悲しんでおります。』となります。
歌の中の『うらみ』は恨みと裏見の二重の意味があります。
恨みは恨んでいるというより、悲しんでいるというニュアンスとなるようです。
裏見とは、葛の葉っぱの裏が白いことから、葛の葉(人の姿の母)の裏(正体)は白い狐でありますよということなのでしょうか。
キツネは古来から特殊な霊力を持っているという言い伝えがあり、ゆえに晴明も『天才陰陽師』として数々の活躍を成し遂げたとされます。
鎮石と孕み石|子宝に恵まれるパワースポット
写真は左側は『安倍晴明生誕地』の碑、右側は『鎮(しずみ)石』と呼ばれている大きな石です。
この大きな石は古代の船の錨(いかり)として使われていたと言い伝えが残っており、鎮める意味から安産を祈る石となり『孕み石(はらみいし)』とも呼ばれて信仰されています。
子宝に恵まれるということで人気のパワースポットになっています。
安倍晴明が浸かった産湯跡|安産祈願のパワースポット
ここは『安倍晴明』が産湯に使ったと言われている井戸です。
この井戸は安産祈願のパワースポットとされています。
安倍晴明の父の名前が冠の稲荷神社
朱色の鳥居が鮮やかなこの神社は江戸時代から存在しており、両脇にはお稲荷さんの像が祀られています。
安倍晴明の父・『安倍保名』の名を冠している『奏名稲荷神社』です。
占い事相談コーナー
『安倍晴明は占いの神様』であったことから、『安倍晴明神社』内には占いコーナーがあり、一件2000円で様々な相談に乗ってくれます。
占いは日替わりで、毎日午後1時から5時まで基本1件2000円で『四柱推命』、『タロットカード』、『風水』など、占い師が占ってくれるようです。
こちらの日替わりの占いコーナーも大人気みたいですよ。
御朱印|7枚目の御朱印を頂きました!
こちらが御朱印になります。
お手伝いの方が受付におられる場合、すぐ近くの『阿倍野王子神社』で御朱印は頂けます。
アクセス|阿倍王子神社から徒歩でもすぐです!
電車の場合
阪堺上町線『東天下茶屋駅』:徒歩3分。
Osaka Metro御堂筋線『昭和町』:徒歩15分。
車の場合
阪神高速:天王寺出口から5分
30号和泉泉南線(谷町筋・あべの筋)王子神社前信号の西側。
北から来られた場合は王子神社前信号を通り過ぎ、次の信号(北畠公園前)でUターンして北向きに戻り、『阿部王子神社』の鳥居より左折して駐車場へ入ります。
駐車場:3台(阿倍野王子神社)
安倍晴明神社:大阪市阿倍野区阿倍野元町5-16
まとめ|安倍晴明を感じるスポットです!
陰陽師・安倍晴明といえば京都の『晴明神社』が観光スポットとしても有名ですが、大阪にある『安倍晴明生誕の地』である『安倍晴明神社』も見所はたくさんあります。
是非一度、安倍晴明を感じに『安倍晴明神社』にも訪れてみては如何でしょうか?
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