『知恵の文殊さん』として知る人ぞ知る『家原寺』は、合格祈願、学業成就にご利益があると言われ、入学試験シーズンは多数の参拝客が訪れるお寺です。
その昔、受験生が本堂に希望校に合格できるよう願掛けで書き込んだことから、別名『落書き寺』とも呼ばれています。
今回はそんな『家原寺』の歴史から見どころまでわかりやすくご紹介します。
家原寺の歴史
まずは『家原寺』の歴史から学びましょう!
家原寺は高野山真言宗のお寺で、奈良時代の高僧である行基(ぎょうき※飛鳥時代から奈良時代にかけて活動した日本の仏教僧)の生家であったものをお寺にあらためたものが『家原寺』の始まりと伝えられています。
当時の仏教は政治の道具でしかなく、布教で貧しい人を救おうとする行基は異端扱いされます。
行基は朝廷の弾圧に負けず、常に民衆の中に立ち、仏教でもって民衆の救済に奔走します。行基の行動が世間から評価される始めると、743年には聖武天皇から直々に依頼され、東大寺の大仏の造営責任者になります。
行基が749年に亡くなると、朝廷より菩薩の称号を授けられたことで『行基菩薩』となりました。
また、数々の偉業を行ったことで『文殊菩薩』とも呼ばれ、家原寺の本尊となっています。
家原寺の地元では『知恵の文殊さん』と親しまれ、合格祈願や学業成就のご利益があると伝えられています。
家原寺の見どころ
それでは『家原寺』の見どころをご紹介します。
本堂|合格祈願スポット
こちらが『本堂』です。
ご本尊は『文殊菩薩』で『知恵をつかさどる仏様』です。
そのためこちらのお寺は『知恵の文殊さん』の名前で親しまれ、受験や資格の合格祈願で受験シーズンには特に賑わいます。
受験生が希望校に合格できるよう、家原寺の本堂に願掛けを書き込んだことから、家原寺は別名『落書き寺』と呼ばれるようになりました。
今は白ハンカチに自分が受かりたい学校を書き込み、お寺の本堂の壁に貼り付けることで祈願します。
受験シーズンになると本堂が白いハンカチで覆い尽くされることから、『ハンカチ寺』とも呼ばれるようになりました。
ちなみに『祈願ハンカチ』は販売所で700円で売られています。
護摩堂
駐車場から境内への入口があり、そこから入った所に護摩堂があります。
一願不動明王がお祀りされています。
北向地蔵尊
北向地蔵尊がお祀りされています。
弁財天
弁財天様がお祀りされています。
ぼけ除け観音像
ぼけ除け観音像です。
開山堂
家原寺をひらいた行基菩薩が祀られています。
行基菩薩誕生塚
家原寺をひらいた行基菩薩の誕生塚です。
水かけ清水地蔵
水掛地蔵が安置されています。
薬師堂
西国薬師15番霊場です。
三重塔
家原寺の平成元年完成の三重塔です。
大とんど|家原寺人気の恒例行事!
https://ameblo.jp/flowerpreserved/entry-11144009957.html
家原寺と言えば、もうひとつ有名なのが『大とんど』です。
古くなったり不要になったお守りや正月飾りなどを豪快に焼いて無病息災を祈願するお祭りです。
毎年多くの人が詰めかける冬の風物詩とも言えるイベントです!
毎年、1月の最終日曜日に行われています。
ぜひ家族の安全無事を祈願に行ってみましょう!
御朱印|104枚目の御朱印を頂きました!
こちらが『家原寺』の御朱印になります。
初穂料:300円
アクセス|駐車場は専用コインでのお支払い!
JR阪和線『津久野駅』下車:徒歩11分(850m)
南海バス『文殊前』下車:徒歩3分(210m)
第一駐車場は南大門を目指してください。
駐車場は50台用意されています。(有料:500円硬貨or専用コイン)
拝観料の500円を納めるかお守りやハンカチを購入することで、社務所にて専用コインが頂けます。
家原寺:〒593-8304 大阪府堺市西区家原寺町1丁8−20
まとめ|関西屈指の合格義眼スポット!
『家原寺』は如何でしたでしょうか?
『知恵の文殊さん』として親しまれている『家原寺』は毎年多くの受験生が詰めかけるお参りスポット。
白いハンカチで覆い尽くされる本堂は一見の価値ありです!
是非一度『家原寺』を参拝してみてはいかがでしょう。