京都府京都市伏見区。そこに、全国に約3万社ある稲荷神社の総本社「伏見稲荷大社」があります。
主なご利益は様々ありますが、五穀豊穣を表す「稲が成る」からその名がついたといわれています。
ほかにも商売繁盛、家内安全、芸能の神さまとして全国から、そして今や世界中から参拝者を集める類まれな神社として大人気です!
そんな伏見稲荷大社を、千本鳥居はもちろん、ほとんどの人が知らない隠れた裏パワースポットまで!どこよりも詳しくご紹介します!
- 1 神階の最高位|その歴史は約1300年!
- 2 本殿|お土産屋さんではきつね煎餅が人気
- 3 千本鳥居|実際の本数は?鳥居がたくさんある意味
- 4 奥社奉拝所(奥の院)|軽く感じれば願いが叶う?「おもかる石」
- 5 お山めぐり|ここからが本番!所要時間やトイレ情報
- 6 根上がりの松|いろいろなご利益がある
- 7 熊鷹社(くまたかしゃ)|伏見稲荷の最強裏パワースポット!
- 8 四ツ辻から「右回り」か「左回り」おすすめルートは?|ここでは休憩やランチも!
- 9 眼力社|めずらしい逆さのキツネ像
- 10 御膳谷奉拝所(おぜんたにほうはいじょ)|なんと修行の申し込みができる!
- 11 薬力社|薬力健康たまごが人気!
- 12 御劔社(みつるぎしゃ)|約3mの雷石は超パワースポット!
- 13 山頂「一ノ峰」|末広社のご利益は?そして裏には神域「上社神蹟」
- 14 荒木神社|最強縁結びの神様「口入稲荷大神(くちいれ いなり おおかみ)」
- 15 伏見神宝神社(ふしみかんだからじんじゃ)|竹取物語ゆかりの地
- 16 アクセス|参拝者用の24時間無料駐車場あり!
- 17 まとめ|不気味なほど神聖な空気がただよう稲荷山
神階の最高位|その歴史は約1300年!
その創建は奈良時代和銅4年(711年)ということで約1300年の古い歴史があります!
風土記によると、古代日本の豪族である秦氏(はたし)の人物である秦伊侶具(はたのいろぐ)が稲荷山の三ヶ峰(みつがみね)に、稲荷大神をまつったことが始まりといわれています!
天長4年(827年)、稲荷大神に従五位下の神階が奉授されると、京都の人々から広く崇められる様になりました。
延喜8年(908年)、藤原時平によって三個社の御社殿を修造されたのち、天慶5年(942年)に神階の最高位である「正一位」となりました。
応仁元年(1467年)に、応仁の乱によって本殿を含む多くの社殿が焼けて消失してしまったのですが、明応8年(1499年)に再興されました。
明治42年(1909年)、本殿が国の重要文化財に指定されました。
天正17年(1589年)には、豊臣秀吉が母である大政所(おおまんどころ)の病悩平癒祈願をしたという話もあります!
本殿|お土産屋さんではきつね煎餅が人気
まずは本殿でお参りしましょう!
稲荷大社の神域は稲荷山そのもので、正直かなり広いです。先に進む前に、一旦トイレなど済ませておきましょう!
境内に入ってすぐのこの辺りには、お土産屋さんも並んでいます!
伏見稲荷大社で人気のお土産は、きつねの顔に焼き上げられた「きつね煎餅」です!
小麦粉に、白味噌、白ゴマ、上白糖をまぜて作られた味は、素朴な甘さと白ゴマの風味が香ばしくてとっても美味しかったです!
お帰りの際にはぜひいかがでしょうか?
千本鳥居|実際の本数は?鳥居がたくさんある意味
本殿から進むと、いよいよかの有名な千本鳥居がはじまります!
千本鳥居は「人間の世界から神様の世界へと続く門」として建てられたのが始まりとされ、奉納されたのは江戸時代(1603年〜1868年)であるといわれています。
さて、それにしても何故こんなにたくさんの鳥居が建てられたかというと、崇敬する参拝者からの「願いが通る(通った)」という神様へのお礼として建てられていったそうです!
伏見稲荷大社にある鳥居の数ですが、くぐれる大きさのものから、手のひらサイズの小さなものまであわせると、千どころかなんと約1万基もあるとか!
鳥居の裏側には奉納者の方の名前などが書かれています!
このあまりに美しく、現実とは離れた空間では、鳥居をくぐる毎にまるで別の世界に入っていくような気持ちになってしまうでしょう。まさに神域の入り口になっています。
奥社奉拝所(奥の院)|軽く感じれば願いが叶う?「おもかる石」
本殿から約10分ほどで奥の院につきます。ここには面白い見どころとして「おもかる石」というのがありますよ!
まずは灯ろうの前に立ち、心の中で叶えたいことをお願いしましょう。そして、石を持ちあげます。
このとき、石が思ったよりも軽ければ願いは叶い、重ければ難しいといわれています!
思ったより重くても願いが叶わないわけじゃないので、ぜひ気軽に試してみてください!
お山めぐり|ここからが本番!所要時間やトイレ情報
多くの方は奥の院までで引き返しますが、ここから先が、昔から「お山めぐり」と呼ばれる参拝ルートが始まります!
ゆるやかな階段や、場所によっては足場が悪いところもあるため、ぜひ歩きやすい格好でいきましょう!
かかる所要時間はどれくらい?
所要時間はゆっくりまわって約4時間。はやい方でも3時間くらいはかかると思ってた方がいいでしょう!
それだけに数々の隠れた超裏パワースポットがあるのでどれも見逃さずにお参りしましょう!
一ヶ所一ヶ所に時間をかけているとおそらく丸一日かかるでしょう。
トイレ情報|見つけたら行っておく!
トイレもの数は少なく、お土産屋さんが並ぶふもとや、山道の途中、御膳谷奉拝所など3、4箇所ほどしかありません。
それも日によって場所によって16時以降は使えなくなったりするので見つけたら行っておきましょう!
根上がりの松|いろいろなご利益がある
この根上がりの松。根っこが上がっていることから「値が上がる」とされ、証券をあつかう方などに人気のスポットです!
そのほかにも、膝痛や腰痛、神経痛がよくなるともいわれてます!
熊鷹社(くまたかしゃ)|伏見稲荷の最強裏パワースポット!
新池(しんいけ)のすぐそばにある熊鷹社(くまたかしゃ)では、ロウソクを奉納すると、火打石を打ってお清めをしてもらえます!
あと、ぜひためしていただきたいことがあります!それは新池に向かって手を打ったとき、こだまが返ってくる方向に探しもの(人など)の手がかりがあるといわれているんです!
ぜひ、恥ずかしがらずに思いきり手を打ってみてください!
そして、この熊鷹社こそ知る人ぞ知る伏見稲荷大社の最強裏パワースポットともいわれていますのでぜひ忘れないように参拝しましょう!
四ツ辻から「右回り」か「左回り」おすすめルートは?|ここでは休憩やランチも!
ここまでおよそ1時間、いったん休憩がてら京都市内を見渡す景色を楽しんだあとは、ここから山頂めざして「右回り」か「左回り」どちらから向かうかルートを選ぶことになります。
ちなみに山頂までは「左回り」の方が途中に、上り石段が約200段も続く少しきついルートになっています!「右回り」は比較的にずっとゆるやかです!
ほとんどの方が右回りに行かれるんですが、ここでは正式なルートとされている「左回り」のルートでご紹介していきます!
先はまだまだです!お茶屋さんで休憩するもよし、お昼時ならここでランチもいただけますよ!
「にしむら亭」
この時は、期間限定のうどんとおいなりさんのセットをいただきました!
稲荷山から見下ろす京都の街を眺めてのお食事は、気持ちもお腹も満たされますよ!
ここでお山めぐりでの豆知識をご紹介します!
山頂まではもう少し長いですが、ぜひ楽しんで行きましょう!
このお山めぐりの最中に、可愛らしい猫さんを見かけることがあればそれはラッキー!
この土地を守っているといわれてますので、もし幸運にも猫さんに会えたらきちんと挨拶しましょう!
眼力社|めずらしい逆さのキツネ像
ここ眼力社の手水舎には、めずらしい逆さのキツネ像があり、このキツネの眼をなでると、眼の病気が治るといわれています!
そのほかにも、先見の明が得られるとして、商売の目先が利く、そのほか勉学、就職、結婚などさまざまな願力(がんりき)にご利益があるといわれています!
近くの「眼力亭」では、「願力さんの夢実現・願力ノート」(600円)が売っており、夢を書きとめておくことで願いが叶うといわれています!
御膳谷奉拝所(おぜんたにほうはいじょ)|なんと修行の申し込みができる!
かつて「修験道の道場」として多くの参拝者がこの稲荷山で滝行や断食修行をしたといわれています!
そしてなんとここは今でも滝行の申し込みができるとのことです!
ただし、現在では滝行の場所のほとんどが民家の敷地になっているとのことで、詳しくは御膳谷奉拝所にお問い合わせください!
それとここではオリジナルの御朱印をいただくことができますよ!
あとぜひ見ていただきたいのが、赤ちゃんの狛犬がお母さん狛犬の乳を飲んでいる「乳を飲む狛犬」です!
非常にめずらしいので忘れずにチェックしてみてください!
あと、数少ないトイレスポットなのでお見逃しなく!
薬力社|薬力健康たまごが人気!
ここはまた一段と別世界に近づいているような不思議な雰囲気がただようパワースポットになってます!
健康長寿の湧き水があり、「薬力の滝」があります。
近くのお店ではその湧き水で蒸された「薬力健康たまご」が食べられます!このゆで卵をいただいて山頂まであと少しがんばりましょう!
また、すぐ近くには喉(のど)に良いとされる「おせき社」があり、そのむかし歌舞伎俳優が喉がよくなるように願かけしたところ、痛みが消えたことから、今では病気平癒を願う場所になっています!
御劔社(みつるぎしゃ)|約3mの雷石は超パワースポット!
長者社ともいわれ、雷神さまや、龍神さまがまつられている強力なパワースポットです!
神社の裏には、しめ縄でくくられた岩があり別名「雷石」といわれる劔石(つるぎいし)があります。その大きさなんと約3m!
さわるだけで、運気や運勢がアップする超パワーストーンです!
そして「焼刃の水」と呼ばれる井戸があり、ご神水として持ち帰ると、これまた運気が上がるとか!
山頂「一ノ峰」|末広社のご利益は?そして裏には神域「上社神蹟」
ようやく標高233メートルの頂上に着きましたら、そこにあるのが稲荷信仰の原点、稲荷山の山頂「一ノ峰」。
ここにある末広社、「末広大神」と書いてありますが、まつられているのは「大宮能売大神」(おおみやのめのおおかみ)という女神です。
人気、芸能、指針の英知をさずかるといわれており、旅館や百貨店など接客業の守護神として信仰されています。
ご利益は 「商売繁盛」「芸能」「家内安全」「家族和合」
商売をされてる方は、末広がりの商売繁盛を期待してしっかり参拝しましょう!
そしてこの末広社の裏に広がっているのが、1300年以上のむかし、「稲荷大明神」が降りたったといわれる超・超・超強力な裏パワースポット「上社神蹟」です!
神蹟とは、奈良時代よりもはるか昔の太古より神々が宿っている神聖な場所。
まさに、ここは神の領域になります。
恐ろしいほどのパワーが満ちている最強の裏パワースポットですので忘れずに必ず訪れましょう!
さて帰りは、二ノ峰、間ノ峰、三ノ峰、四ツ辻を通り、下山いたしましょう。
荒木神社|最強縁結びの神様「口入稲荷大神(くちいれ いなり おおかみ)」
三ツ辻を通ったあと、帰りにぜひ立ち寄っていただきたいのがここ「荒木神社」。
この伏見稲荷で最強の縁結び神社であり、恋愛だけではなく、求人や就職など、人との良縁を結んでいただける超パワースポットなのです!
縁結びの神様「口入稲荷大神(くちいれいなりおおかみ)」をかたどった口入人形は、夫婦(めおと)と伴(とも)の三体の眷属(けんぞく)です。
口入人形(初穂料5,000円・三体一組)は、お願いが叶ったらお礼にお返しに来ます。
ここにはたくさんの人形が奉納されており、まさに願いが叶った人がたくさんいることが分かります!
もし、お山めぐりはせずにここだけ行きたい!という方は、ふもとの本殿から左側、境内を抜ける道をとおれば約5分くらいで行けちゃいます!
ちなみにこの荒木神社のとなりにはめずらしい竹の鳥居が見られますよ!
伏見神宝神社(ふしみかんだからじんじゃ)|竹取物語ゆかりの地
伏見稲荷大社の近くには、ほかにも裏パワースポットがまだまだあります!ここ「伏見神寶神社」(ふしみかんだからじんじゃ)はなんとあの「竹取物語」ゆかりの地といわれています!
ここはほとんどの方が見落としがちなスポットなのでぜひ探してみてください!
ここでは千代紙の人形に願いごとを書き込む「叶雛(かなえびな)」の信仰があり、実は稲荷大社の末社ではなく関係のある独立した神社になります!ここでも御朱印がいただけますよ!
かぐや姫にあやかった超強力な裏パワースポットになってますのでぜひ立ちよってください!
アクセス|参拝者用の24時間無料駐車場あり!
京阪本線「伏見稲荷駅」から 徒歩約5分
JR奈良線「稲荷駅」から 徒歩約1分
JR線なら、京都駅からでもなんと5分程で来れる場所にあり、すごく来やすいです!
そして境内入り口には、年末年始の期間以外は24時間利用可能の無料駐車場があります!
約175台収容可能ですので、平日はほぼ埋まることなく利用出来ますが、土日祝となると午前9時前には満車になることもよくあるので注意です!
ゴールデンウィークや紅葉シーズンは平日でも満車になることがありますので注意してください!
駐車場は右側通行になりますので、警備員さんの誘導にしたがって進みましょう
伏見稲荷大社前の通りは一方通行になってますので、観光時期の渋滞にも注意ですよ!
まとめ|不気味なほど神聖な空気がただよう稲荷山
奥の院までの参拝で十分なのですが、そこから先の「お山めぐり」がここ伏見稲荷大社参拝の醍醐味ですので、ぜひ時間に余裕がある方はチャレンジしてみてください!
そこはきっと不気味ではありますが、たしかに神様の気配をより近くに感じることができるはずです!そしてきっと数々のご利益をさずかれるはずですので、今回ご紹介した裏パワースポットもぜひ全制覇めざしてがんばってみてくださいね!