京都嵐山にある日本で唯一の『髪』の神社である『御髪(みかみ)神社』はその名の通り髪の毛にご利益があり、美しく豊かな髪を求める男女の他、営業成功を願う美容師や理容師や美容師・理容師の資格試験合格を目指す人達が全国から訪れる人気の神社です。
また、髪の毛の悩みを抱えた人達に崇拝されている『御髪神社』は、特に薄毛の人々にとってはまさに神(髪)頼みスポット!
ここは知る人ぞ知る髪の毛のパワースポット神社なんです。
今回はそんな『御髪神社』の歴史や見どころ、ご利益などを分かりやすくご紹介していきます。
御髪神社の歴史から学びましょう!
まずは『御髪神社』の歴史から学びましょう!
1961年(昭和36年)に京都市の理美容業界関係者によって創建された神社で、髪結の祖、理容美容の祖として崇敬される『藤原采女亮政之(ふじわらうねめのすけまさゆき)』をご祭神に祀っています。
理美容の神様『藤原采女亮政之(ふじわらのうねめのすけまさゆき)』は髪結職の起源ともいわれ、それには、こんな史実が残されています。
亀山天皇(1259~1274年)の御代、皇居の宝物護衛にあたっていた政之の父・基晴(もとはる)が、お預かりしていた宝刀『九王丸』を失くしました。
責任を感じた父は、宝刀を探すために諸国行脚の旅に出ます。そのお供に三男の政之を連れて行きました。
当時日本は蒙古(もうこ)軍の襲来に備えて、下関に大勢の武士を配置していました。
失った宝刀が見つかるかもしれないと思い、親子はこの地に居を構えます。
政之が生計を立てるためにそこではじめたのが、『髪結い』でした。これが日本最初の理容業だといわれています。
政之の髪結いは評判が良く、下関では髪結所を設けるほどの腕前でした。
その腕前の良さは幕府にも伝わり、父の死後、鎌倉に移り住み、1335年に亡くなるまで幕府御用達の髪結師となって大変重用されたと言われています。
ではなぜこの地に建立されたのかというと、政之の高い功績により従五位を天皇より賜るという深い縁があったため、父子が仕えた小倉山の亀山天皇御陵近くに建立されたそうです。
ちなみに下関には『床屋発祥の地』の石碑があり、息子の政之がここで髪結い所を開いたことに由来するそうです。
この建物の奥に立派な床の間があったので、床の間のある店で『床屋』と呼ばれるようになったとの説もあるそうです。
御髪神社の見どころ
それでは境内を見ていきましょう!
鳥居
鳥居にかがげられた神額に『御髪神』と書かれています。
本殿|髪や頭にご利益があり!
こちらが本殿になります。
ご祭神は『藤原采女亮政之(うねめのすけまさゆき)』で藤原鎌足(ふじわらのかまたり)の子孫です。
ご利益は『皆様の髪をお護りする神社』ですから、髪や頭にご利益があります。
薄毛に悩む方や美しいきれいな髪になりたいと願う方が全国から訪れ、最近では、『髪がきれいになる→頭がきれいになる→頭が良くなる』という発想により、髪はヘルメットのような役割を担っていますので、大学受験や国家試験などの合格祈願にもご利益があるとされ、受験シーズンには多くの受験生でにぎわいます。
毘沙門天
本殿の左の方には七福神の一人でもある『毘沙門天』の像が建っています。
髪塚|ここが髪の毛のパワースポット!
境内には髪を奉納する『髪塚』があり、その場で髪を切って納めることもできます。
『髪塚』は願い事をしながら切った髪の毛を納めるとご利益があるといわれ、献納された髪の毛は神官によって祈拝が行われます。
この髪を切って納めるお参りの仕方を『献髪(けんぱつ)』といい、神職の方に自分の髪の毛を少し(5本位を約4㎝)切っていただきます。
その髪を願い事をしながら『御髪献納』と書かれた袋に納め、奉納をして参拝するとご利益があるそうです。
ちなみに献髪料は300円で、献納袋には氏名・生年月日を記入します。
納められた髪は神職の方がまとめて髪塚に納めます。
そして『髪と身体の健康』の願いを込めて祈願されます。
この髪塚には御髪神社の始まり以来、何百万人もの髪が納められ、永久にお守りされているのです。
また、毎年御大祭日には、髪の毛への感謝の意をこめて『業祖神奉祭(ぎょうそしんほうさい)』と髪供養が行われます。
その日は、理美容業界のみならず髪へのご利益を求める多くの人々が参詣されるとの事です。
社務所|時間に注意!
御髪神社の社務所は15:00までと少し早く閉まるので、お守りを購入したり御朱印をいただきたい方は気をつけてくださいね。
玉垣|毛、髪関係がたくさん
御髪神社の玉垣(たまがき)も凄いですよ!
育毛や植毛・カツラなどに携わる有名企業や美容関係の名前がたくさん並んでいます。
玉垣を見るだけで何だかご利益を得れそうな感じがしますw。
絵馬|芸能人の方々の絵馬が面白い
神社の境内には、つげ櫛の形をした絵馬が奉納されています。
さすが日本唯一の髪をお守りする神社だけあって、ハゲで有名な芸能人の方々(無礼ですよねw)の絵馬もたくさんありました。
『死なない毛根をください』や『髪が少しでものこりますように』や『無理のないはんいで発毛宜しくお願いします』など、芸人の方々の絵馬はおもしろかったです。
是非探してみて下さいw。
ここは隠れた人気スポットとなっており、あまり人が書いた絵馬をみるのは褒められたことではありませんが、あまりにも切実な願いがSNSなどでも話題となり、他の人が書いた絵馬を見るのが定番となっています。
御髪神社の絵馬はつげの櫛の形をしており、お値段は700円です。
アクセス|嵐山観光の一つに立ち寄ろう!
JR山陰本線『嵯峨嵐山駅』下車:徒歩約19分(1.3km)
嵯峨野観光鉄道『トロッコ嵐山駅』下車:駅前すぐ
京福嵐山本線『嵐山駅』下車:徒歩約16分(1.1km)
阪急嵐山線『嵐山駅』下車:徒歩約26分(1.9km)
御髪神社:〒616-8394 京都府京都市右京区嵯峨小倉山田淵山町10−2
まとめ|日本唯一髪のパワースポット神社
『御髪神社』は如何でしたでしょうか?
日本で唯一の『髪のパワースポット神社』ですから、薄毛などの頭髪に悩む方にぜひとも訪れていただきたいおすすめの神社です。
また、髪の毛が綺麗になりたい女性、美容師・理容師の資格試験合格、さらに頭が良くなり試験に合格したい方にもお薦めです!
『髪は人間の最上部に位置し、御神より賜った美しい自然の冠(御髪神社パンフレットより)』髪の健康と私たちの多幸を守護してくれる、ありがたい神様なのです。
是非一度、『御髪神社』を訪れてみてはいかがでしょうか。
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