大阪の繁華街『梅田』に佇む、弘法大師(空海)ゆかりの寺である『太融寺(たいゆうじ)』は、『願いを一つ叶えてくれる』という事で有名な大阪のパワースポットの一つとして知られています。
今回は『太融寺』の歴史、ご利益、境内の見所、御朱印、アクセスなどを分かりやすくご紹介したいと思います。
- 1 太融寺の歴史を簡単にご紹介
- 2 太融寺のご本尊と期待できるご利益をご紹介
- 3 360°カメラで撮影してみました!
- 4 境内の見所
- 4.1 本堂
- 4.2 宝塔|大日如来様をお祀り
- 4.3 大師堂(だいしどう)|弘法大師様をお祀り
- 4.4 護摩堂|不動明王様をお祀り
- 4.5 一願堂|どうしても叶えたい願いを叶える
- 4.6 奥の院|戦前の一願不動明王様をお祀り
- 4.7 榎木稲荷
- 4.8 北野辯才天|財福の神
- 4.9 マニ車|お経を読んだことになる
- 4.10 本堂の左側に移動!360°カメラで撮影
- 4.11 厄除け弘法大師|厄除け・延命長寿
- 4.12 ぼけ封じ|ぼけ封じ・病気平癒
- 4.13 白龍大神|女性の縁結びのパワースポット
- 4.14 龍王大神|男性の縁結びはここ
- 4.15 淀君のお墓|人気のスポット
- 4.16 千成地蔵尊|子供を守護
- 4.17 鐘楼|金運アップのパワースポット
- 5 おまけ|与麻令児からの一言
- 6 御朱印|14枚目の御朱印を頂きました!
- 7 アクセス|梅田からすぐなので行きやすい!
- 8 動画で参拝気分を味わう!
- 9 まとめ|たった1つだけ願いを叶えに行こう!
太融寺の歴史を簡単にご紹介
まずは『太融寺』の歴史を分かりやすくご紹介したいと思います。
弘仁12年(821年)に嵯峨天皇の勅願により、弘法大師が創建したとされています。
ご本尊の『千手千眼観世音菩薩(せんじゅせんげんかんぜおんぼさつ)』は嵯峨天皇の念持仏(ねんじぶつ※個人が身辺に置き私的に礼拝するための仏像)だったものといいます。
その後、嵯峨天皇の皇子の源融(みなもとのとおる)が七堂伽藍を建立したと伝えられており、当時は大寺院で広大な寺域を持ち、大いに栄えたようである。太融寺の寺名は七道伽藍を建立した源融に由来しているとされています。
しかし、元和元年(1615年)、大坂夏の陣で全焼します。元禄年間に復興されたものの、昭和20年(1945年)の大空襲により再び全焼…。ただ、本尊の千手千眼観世音菩薩は大空襲の直前に高野山の金剛峯寺に移していたため焼失を免れたとされています。
太融寺のご本尊と期待できるご利益をご紹介
ご本尊
ご本尊は、嵯峨天皇の念持仏であった『千手千眼観世音菩薩』です。
脇侍として『地蔵菩薩』と『毘沙門天』の二体も安置されています。
『千手千眼』とは、『千本の手のそれぞれの掌に一眼をもつ』とされることから来ており、これは、『どのような衆生(しゅじょう※人間をはじめすべての生物)をも漏らさず救済しようとする、観音の慈悲と力の広大さ』を表しているといいます。
本堂のご利益
『千手観音様』には数多くのご利益があります。
代表的なご利益として次のようなものがあります。
・災難に遭わない・寿命を延ばす・病気を治す
・夫婦円満・恋愛成就
360°カメラで撮影してみました!
360°カメラで本堂正面から撮影してみました!
少しでも雰囲気が伝わればと思います。
境内の見所
境内はかつての広大な境内は失われたとはいえ、『太融寺』は次の巡礼札所にも多く指定されています。
・第二番近畿三十六不動尊霊場第六番
・おおさか十三仏霊場第八番
・摂津国八十八ヶ所霊場第六番
・ぼけ封じ観音霊場第七番
・なにわ七幸めぐり第五番
それではいくつかのご利益スポット、見所を分かりやすくご紹介していきます。
本堂
メインの『本堂』からご紹介。
こちらの『本堂』は昭和35年10月23日に再建されたものです。
新西国三十三所霊場・おおさか十三仏霊場札所。
宝塔|大日如来様をお祀り
境内の東北隅(本堂を正面に見て右奥)に朱塗りの『宝塔』が建てられています。
この塔の一層に『不動堂』があり、ここに有名な人気パワースポットである『一願不動明王』が安置されています。
昭和61年10月に建立され、大日如来を安置されています。三層では経蔵で奉納された写経を納めているらしいです。
大師堂(だいしどう)|弘法大師様をお祀り
『本堂』を右手に奥へ進むと『大師堂』があります。
ご本尊は『弘法大師』です。古来より、弘法大師は厄除けの神様として人々の信仰を集めています。
摂津国八十八ヶ所霊場第六番、なにわ七幸めぐり札所。
護摩堂|不動明王様をお祀り
『大師堂』のお隣にあるのは『護摩堂』です。
ご本尊は『不動明王』で『矜迦羅童子(こんがらどうじ)』・『制吒迦童子(せいたかどうじ)』の二童子も安置されています。
こちらでは、毎月8日・18日・28日に護摩祈祷会が行われています。
・8日:午後2時~・午後4時~
・18日:午後2時~・午後4時~
・28日:午前10時~・午後2時~・午後4時~
予約なしでご参拝出来ます。
一願堂|どうしても叶えたい願いを叶える
『護摩堂』からさらに奥に入ると有名な『一願堂』があります。
ご本尊は『不動明王(石仏。昭和29年5月28日再刻)』で、脇仏は『矜迦羅・制迦童子(石仏。同寺に再刻)』です。
近畿三十六不動尊霊場第六番札所。
薄暗い中に『不動明王』がお祀りされています。
『一願不動明王』として有名であり『諸願成就』の霊験あらたかとしてよく知られおり、平日でもお詣りする人が多いです。
古くから『諸願成就』の祈祷所として知られていて、いつ訪れてもお香が絶え間なく、たった一つ『どうしても叶えたい願い』を胸に、お不動様の周りを回ってお百度を踏んでいます。
ほんとに人気のあるお不動様で、絶えずお参りの方が来られます。表通りに、専用の門があるのでお参りしやすいのでしょう。
奥の院|戦前の一願不動明王様をお祀り
こちらは『一願堂』の奥にある『奥の院』です。
こちらには、戦前に祀られていた『不動明王』、すなわち先代の『一願不動』がお祀りされています。
こちらのご利益も『一願成就』でしょう。
榎木稲荷
奥の院の左にはとっても可愛らしい『榎木稲荷』が鎮座されています。
北野辯才天|財福の神
『榎木稲荷』の左に『北野辯才天(べんざいてん)』がお祀りされています。
日本では『財福の神』として『辯才天=弁財天』と書かれるようになり、『七福神の一神』として信仰されています。
マニ車|お経を読んだことになる
『本堂』のそばにある『マニ車』です。
『マニ車』の中には経典が納められており、手で回すと経典一巻を読んだことになると言われています。
本堂の左側に移動!360°カメラで撮影
こちらが本堂の左側です。
360°カメラで撮影したので位置関係が伝わればと思います。
厄除け弘法大師|厄除け・延命長寿
『本堂』の左横にお立ちになるのは『厄除け弘法大師』です。
また、地面には四国を刻んだ石板が埋め込まれてあり、そこに立つと四国八十八箇所巡礼をしたと同じご利益がいただけるとか。
ご利益は『厄除け』・『延命長寿』です。
ぼけ封じ|ぼけ封じ・病気平癒
『厄除け弘法大師』から奥に入ると『ぼけ封じ観音像』が立っています。
ここは『ぼけ封じ三十三観音霊場』の第七番札所で、『ぼけ封じ』をはじめ『病気平癒』にご利益ありとされる。
ぼけ封じ三十三観音霊場とは1982年に発足。近畿から四国、中国、九州にかけて33か所札所霊場があります。
白龍大神|女性の縁結びのパワースポット
『ぼけ封じ観音様』お隣には白龍を祀るお社『白龍大神(はくりゅうおおかみ)』があります。
この真裏にご神木があり、そこに棲む『白龍大神』をお祀りしています。
『縁結びの神』としても信仰を集めていて、大阪でも有名な『縁結びのパワースポット』です。
龍王大神|男性の縁結びはここ
因みに、男性は境内の外れに祀られる『龍王大神(りゅうおうおおかみ)』にお参りするとよいとされています。
この真裏にご神木があり、そこに棲む『龍王大神』をお祀りしています。
『縁結びの神』としても信仰を集めていて、大阪でも有名な『縁結びのパワースポット』です。
ここは大阪でも有名なパワースポットになっており、そこそこ交通量のある道路上に鎮座しています。
お社の後ろには樹齢300年以上と言われているイチョウの木のご神木がひときわ存在感を出しています。
あるとき、御堂筋にも近いことからこの一帯が区画整理されることになり、それに伴い道路の拡張工事が計画され、当然のようにこのイチョウの木も伐採されることになりました。
しかし、いざ工事が実行されて伐採しようと木を伐(き)っていたところ、伐採していた人たちが相次いで亡くなっていったという怪現象が起きたそうです。
この龍王大神のご神木には『白ヘビ』が住みついていると言われており、この事故が白ヘビのたたりによって起きたと恐れられ伐採は直ちに中止なった…。
こんなミステリーのような話が存在しています。
祟りと騒がれる一方で、このようなエピソードも語り継がれています。
1945年の『大阪大空襲』が大阪の街を襲いました。梅田一帯もたちまち火の海となったのですが、何とこの『龍王大神』の手前でピタリと火の手が収まったそうです…。
そんな奇跡のような出来事から、住民は『龍王大神』を『火除けの神』として崇めるようになり、現在も地元の方の守り神として大切に残されています。
龍王大神:〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満4丁目3
淀君のお墓|人気のスポット
『白龍大社』のお隣には『淀殿之墓』があります。
大阪城にて自害めされた淀殿は、はじめ弁天島(現:京橋ビジネスパーク)に埋葬され、そこに淀姫神社が創建されました。しかし、明治に入り城東練兵場を建設するにあたり、淀姫神社を生国魂神社境内に遷座するですが、明治10年(1877年)に現在の場所に移されたといいます。
現存の墓は六重の石塔ですが、元は九重の塔だったといわれています。この石塔は太平洋戦争時の空襲に遭っていますが、大きな損傷をうけなかったようです。ただ、九重の塔であったのが六重の塔になったのは空襲による破損と思われます。
千成地蔵尊|子供を守護
『太融寺』には『病気平癒』、『無病息災』、『諸願成就』のご利益を授かることができる『千成(せんなり)地蔵尊』が安置されています。
このお地蔵さまは特に子供の守護を担うと言われています。
鐘楼|金運アップのパワースポット
こちらがちょっとした有名スポットになっている『鐘楼』です。
太平洋戦争末期、この『梵鐘』は金属類回収令により供出するために降ろされていました。しかし、そこに大阪大空襲。
伽藍のすべてが焼き尽くされた中、この『梵鐘』は残りました。
『鐘(カネ)は残った。』という事で『お金が残る梵鐘』とされ、金運アップのパワースポットとされています。
おまけ|与麻令児からの一言
嫌な事や辛い時頑張れるパワーと心に喝を入れて戴くには梅田の太融寺さんがお勧めです。
厄落としや物事にケチが付いた時にここに立ち寄って、お不動さんに心のモヤモヤを払って本堂の千手千眼観世音菩薩の御慈悲に包まれ今一度前に向いて欲しい。
御朱印|14枚目の御朱印を頂きました!
こちらが『太融寺』の御朱印になります。
アクセス|梅田からすぐなので行きやすい!
Osaka Metro谷町線『東梅田駅』より徒歩7分
Osaka Metro御堂筋線『梅田駅』より徒歩10分
JR『大阪駅』、阪急・阪神『梅田駅』より徒歩10分
太融寺:〒530-0051 大阪府大阪市北区太融寺町3−7
動画で参拝気分を味わう!
動画で参拝気分を味わえますよ!
是非ご覧ください!
まとめ|たった1つだけ願いを叶えに行こう!
『たった1つだけ願いを叶えてくれる』、無病息災、厄除け、金運アップ、縁結び、病気平癒など、ご利益満載の太融寺についてご紹介しました。
境内には様々な見所があり、アクセスも梅田から徒歩なので行きやすいと思います。是非参拝してみては如何でしょうか。
近くにあるお薦め神社仏閣は『お初天神(露天神社)』です。
参拝してますので是非参考にして下さい!
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