2006年4月頃、ネット掲示板「2ちゃんねる」のオカルト超常現象板に、とある降霊術の詳細な方法が紹介されました。
その禍々しい内容から、「自らにかける呪術」や「こっくりさんよりも危険」などといわれ一大ブームとなり、実際にやってみたという報告がネット上に次々とあがりました。
そうして様々な怪奇現象に遭遇したといった体験談が続出すれば、それを見た読者がまた検証を試みるといったことで、一般にも広く知られていき、今や映画の題材に使われたり、人気YouTuber「フィッシャーズ」が実際に検証した動画を出したりした事でさらに認知されるまでになった「ひとりかくれんぼ」とは、いったいどんな降霊術なのでしょうか?
今回はそのヤバすぎる方法や、2ch上で初めて実況された時に報告された実際に起こったとされる怪奇現象などをご紹介します!
ひとりかくれんぼの発祥は?
諸説ある様ですが、元は関西地方や四国地方でコックリさんと共によく知られていた遊びであったという説があります。
他にも、とある大学のサークルが都市伝説の広まり方を研究するために、わざと世間に広めようとしたといった説もあるようです。
元々は「ひとり鬼ごっこ」という名称だったそうです。
ひとりかくれんぼ|始め方と、終わり方!間違えるとガチでやばいです
ひとりかくれんぼの実際の「やり方と終わらせ方」までをご紹介します。
1つでも準備や、手順を間違えると大変なことになるそうです。
用意する物
「ぬいぐるみ(手足がある物)」
「米」
「自分の爪」
「縫い針と赤い糸」
「刃物(包丁、カッターナイフ等)」
「コップ1杯の塩水」
始める前の準備
①腹から綿を抜いたぬいぐるみに、米と自分の爪を入れる。
②赤い糸で縫い、そのぬいぐるみに名前をつける(自分の名前以外)。余った赤い糸は、ある程度ぬいぐるみに巻きつけて結ぶ。
③隠れる場所を決めておき、そこにコップに入れた塩水を置いておく。
④風呂場の浴槽に水を張る(洗面台でも可)。
ここまでを午前3時までに準備します。
呪物である米は内臓、赤い糸は血管を表すとされています。
「自分の爪」の代わりに髪の毛など身体の一部で代用できますが「爪→髪の毛→唾液→血→肉」の順に怪奇現象の危険度が高くなっていくといわれています。
いよいよ実行と、その手順
「ひとりかくれんぼ」は午前3時に開始します。手順は必ず次の様におこなってください。
①風呂場に行き、ぬいぐるみに対して「最初の鬼は○○○(自分の名前)だから」と3回言い、水を張った浴槽にぬいぐるみを沈める。
②部屋に戻り、テレビ以外のすべての明かりを消す。
③目を閉じて10秒数えたあと、刃物を持って再び風呂場へ行く
④ぬいぐるみに「□□□(ぬいぐるみの名前)見つけた」と言って、ぬいぐるみの赤い糸で縫った場所を刃物で刺す。
⑤ぬいぐるみに「次は□□□(ぬいぐるみの名前)が鬼だから」と言って、あらかじめ決めておいた隠れ場所にすぐに逃げる。
隠れる時の注意点
*途中で家の外に絶対出ない
*明かりはテレビ以外は必ず消す
*隠れているときは静かに (見つからないように気をつける)
*どれだけ長くても2時間以内にやめること(長く続けるほど危険なことが起きやすくなる)
*万が一に備え、助けに来てくれた人が家に入れる様に玄関の鍵を開けておく
終わり方
あとは、不思議な現象が起こるのを待つだけですが、終わるタイミングはいつでもかまいません。
終わらせ方は次の通りです。
①コップの塩水を半分ほど口に含み、隠れている場所から出て、ぬいぐるみを探す 。(風呂場にいるとは限らない。途中で何か見たり、何か起きても塩水を吐かないよう注意)
②ぬいぐるみを見つけたら、コップに残った塩水をぬいぐるみにかけ、口の中の塩水も吹き掛ける。
③ぬいぐるみに「私の勝ち」と3回言えば 終了となる。
以上が「ひとりかくれんぼ」の儀式の詳細になります。
最後に、ひとりかくれんぼに使用したぬいぐるみは、最終的に燃やして処理する必要があるとされています。
全てのことを必ず守らないと、いったい何が起こるかわかりません。
よく見られる体験談としては「隠れている間ずっと奇妙な音がする」や「ぬいぐるみが移動していた」などの情報があがっています。
では、実際にこれを初めて生実況した時には、どういうことが起きたのでしょうか?
次でご紹介します。
ひとりかくれんぼ|準備に失敗した結果、、、
これは、ネット掲示板2chで「ひとりかくれんぼ」が初めて出たスレッドで行われた実況の様子を時系列にまとめたものです。
2006年4月深夜
2ch「【降霊】検証実況スレ本館【交霊】」にて
3:03 実況主がひとりかくれんぼを開始
3:13 照明を消し、テレビのみ付けた状態で、押し入れに隠れる(この時、台所に塩水を忘れてしまう)
3:24 テレビの音が突然聞こえなくなる
3:36 部屋に誰かがいる気配を感じる
3:53 塩水を忘れていたため外に出られず、携帯で友人に助けを求める
3:59 「カンカン」という何かを叩く音が聞こえる様になる
4:03 誰かがしゃべっているような声が聞こえる様になる
4:05 「聞こえる、聞こえる」という声が聞こえる
4:20 実況主が隠れている押し入れのふすまのすぐ外で声が聞こえる様になる
4:24 声は聞こえなくなるが、また「カンカン」という音が聞こえる様になる
4:35 また声が聞こえる様になるが、さっきとは違う声である
4:51 実況主が地震があったと報告する(しかし、その日その地域では地震は起きていない)
5:14 押し入れの外から視線を感じるようになる
5:23 「足、足」という声が何度も聞こえる
5:27 押し入れの中からも視線を感じる様になる
6:03 実況主は、ひとりかくれんぼを終わらせるために風呂場へ向かう
6:42 無事にひとりかくれんぼを終了させることに成功する
その後は、実況主から
・風呂場に向かう途中の玄関に、中学生くらいの男の子と、もう1人子供を見た。
・その子供が不気味で、顔は口が上にあり、目は床を見るように四つん這いの状態でいた。
という報告がありました。
実況主は幽霊の類は信じていなかった様ですが、これをきっかけに信じざるを得なくなったとのことでした。
その他のうわさ|異なる方法
この「ひとりかくれんぼ」は全国的に知られるようになったことで様々なカタチでうわさなどが流れました。
儀式の方法も色々生まれ、かなり原型とは異なる方法も紹介されていましたので、その1つをご紹介します!
①午前3時、塩水を満たした風呂桶の周りに10本のろうそくを立てて火をともし、室内の照明をすべて消す。
②綿を抜いたぬいぐるみに、米とニワトリの心臓を入れ、紐で縛る。
③ぬいぐるみを風呂桶に入れ「最初の鬼は私」と言って、ぬいぐるみに包丁を突き立てる。
④「じゃあ、今度はあなたが鬼」と言って、押入れなどに隠れる。
⑤かくれんぼを終わらせるためには、ぬいぐるみから心臓を取り出し「私が勝ち」と宣言しなければならない。
これもなんとも恐ろしい方法ですね!
隠れている最中によく起こるとされる心霊現象
「ひとりかくれんぼ」で隠れている最中に報告される現象は次の様なことが多い様です。
・何かに見られている気配がする。
・奇妙な音や声がする。
・テレビの電源が切れたり、音量が勝手に上がったり下がったりする。
・テレビ画面に奇妙な映像が写る。
・部屋を何者かが動き回る気配がする。
隠れている最中に起こる怪奇現象は、ぬいぐるみに使用した呪物のレベル(Lv1の爪→Lv5の肉)や、隠れる時間の長さによって危険度が上がっていきます。
危険を感じたらなるべく早く終わらせましょう。
島田秀平氏や、南海キャンディーズ山里氏にも恐怖体験が!
手相芸人の島田秀平さんや、南海キャンディーズ山里さんが「ひとりかくれんぼ」を検証するといったテレビの企画がありましたが、そこでもやはり怪奇現象が起きていた様です。
「島田秀平さんの体験」
・お風呂場に置いていたぬいぐるみが動いていた。
・隠れている時にリビングから「パラパラ」と、床に米が落ちるような音を聞いた。
ひとりかくれんぼを終えた後、ぬいぐるみを持ち帰り燃やしていると、突然「パーン!」と弾けて米が飛んで来たそうです。
「南海キャンディーズ山里さんの体験」
・隠れている最中、ラジオのような音が聞こえていたが、音響機材の音と思って安心していたが実際には機材の音ではなく、すぐ側から聞こえていた「そこには無い何かの音」という事実が後からわかる。
この企画は残念ながらお蔵入りとなってしまったそうで、別の番組でお話しされています。
島田秀平さんいわく、「霊は自分と波長が合わない人がいると、無理やりにでも合わせようとしてくる事がある」らしく、その時にちょうどラジオのような電波音が聞こえるのだそうです。
とにかく「ひとりかくれんぼはかなり危険」とのことです。
まとめ|ひとりかくれんぼは絶対にやらない方が良い
いかがでしたでしょうか?
あの「コックリさん」よりも危険といわれる降霊術「ひとりかくれんぼ」ですが、その成功率は約30%といわれており、かなりの高確率で心霊現象に見舞われる恐れがある事が分かります。
このように自分にかける呪いでもある「ひとりかくれんぼ」は相当に危険な呪術のようです。
思い込みやすい方や自己暗示にかかりやすい方は絶対にやめておきましょう!
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